
どうも、新京成の直通先にギリ含まれない所が最寄りの中沢です。
5月からスタートした「北総公団車両図鑑」をはじめとした”車両図鑑シリーズ”ですが、現在進行形で連載されている「京成芝鉄車両図鑑」から分離する形で“京成松戸線(=新京成)の車両”に焦点を当てた新シリーズが今回からスタート!その名も「京成松戸車両図鑑」!!
第1回は新京成最後の新型車両「80000形」についてお送りします…
80000形の特徴

80000形は、N800形に引き続き「京成グループ標準車両」として設計されました。京成3100形と共通設計ではあるものの一部仕様が異なり、共通コンセプト「受け継ぐ伝統と新たな価値の創造」に加え新京成のキャッチフレーズである「まいにち、ちょっと、新しい」が意識されたデザインとなっています。
前面

前面はスピード感を表現したライトに向かって上からシュッと降りたデザインのピンク帯と左右のライトを結ぶように配置された白帯、そしてその白帯の下に広がるピンク色が特徴で、帯に囲まれた内側の部分は黒く塗られています。(いわゆる”ブラックフェイス”ですね)ちなみに、前面の非常用扉はN800形などと比べて少々中心寄りに配置されています。個人的に縦帯がうさぎの耳みたいで、全体的な色合いも相まってうさぎっぽくて好きです🐰あえて愛称をつけるとしたら「くぬぎ山のうさぎ」でしょうか…
灯具類は、下部の独特な形をしたライトが尾灯と急行灯で、前照灯は上部の両脇にあります。その間に運行番号表示機と行先表示機がついています。なお、急行灯と運行番号表示機は基本使われません。
側面

上のピンク帯は前面から繋がっており、下半分は白とピンクのツートンカラーとなっています。


側面には大きめの行先表示機(方向幕)を完備、もちろんフルカラーで駅番号対応!
機器類

主制御装置は三菱電機製フルSIC-VVVFで、主電動機も三菱電機製です。台車(車輪部分)は3100形と同等のものが使われており、設計上は時速120km出せるようになっています。
車内

車内は全車ロングシートで、背もたれがピンクで座面が黒の可愛らしい座席となっています。床もピンクっぽくなっており、3100形がベースではあるものの新京成らしさを彷彿とさせます。優先席は背もたれが青色で、奇しくも京成電鉄の色ですね!

また、新京成車の”個性”ともいえる鏡はドア横に完備。京成松戸線となった今、この鏡が付いている最後の形式がこの80000形…ともいえそうです。

車番は3100形と同じくシールで、フォントやレイアウトも同じようです。唯一違うことといえば、京成は3157-1、3157-2…のように枝番で号車を表しますが新京成は80051、80052…のように下1桁を変えて号車を表します。


車内案内表示装置(LCD)は連なった2画面で大きな表示を出したり、2画面それぞれで違う表示を出したりなど自由自在です。こちらも3100形とは違うデザインで、京成電鉄唯一の2画面ディスプレイとなっています。
塗装変更中!?千葉急行色のうさぎ
そんな「くぬぎ山のうさぎ」80000形ですが、なんと現在一部編成において京成カラーへの塗り替えが進められているとのこと!

…これ、京成というより千葉急行カラーでは?まあ気にしてはいけません、恐らくこの塗り分けの元となったであろう京成3200形からこの配色だったので…
現在は既に終わっていた前面の塗装に引き続き側面の塗り替えも完了し、恐らくもう少ししたらくぬぎ山車両基地から出てくるかと思われます。千葉急行京成カラーとなった80000形が本線上で見られるのが楽しみですね!
どこで見ることができるの?

80000形は、京成松戸線(新京成線)の中ならどこでも見ることができます。千葉方面には一応行けなくもないのですが、まだ行けないようです…千葉来て…(京成千葉利用者の切実な願い)
結論
新京成最後の新型車両、「くぬぎ山のうさぎ」こと80000形。京成カラーへの塗り替えをはじめ、今後が楽しみな電車です。見かけたら是非乗ってみてください!
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やめてーー!京成松戸車両図鑑じゃなくて新京成車両図鑑にしてーー!
京成松戸線ワンマン運転実施やホームドア設置対応改造そる