
どうも、北総だいすき中沢です。
京成グループに属し、京成線を介して都営線や京急線などと直通を行う「北総鉄道」そしてそれにくっついている、かつて住都公団(現・UR)が運営していた鉄道事業の受け皿「千葉ニュータウン鉄道」…それらの車両たちを形式別にわかりやすく紹介していく「北総公団車両図鑑」。
第1回では「北総7300形/7800形」についてお送りしました。
第2回となる今回では「北総鉄道7500形」についてお送りします…
7500形の特徴
前面

7500形は、京成電鉄の3000形と共通設計(簡単に言うと色違い)となっており、前面が黒く塗られている(いわゆるブラックフェイスとなっている)のが特徴です。ちなみに、京成3000形の仲間たちは京成グループ標準車体と呼ばれており、京成松戸線(元・新京成)のN800形や千葉ニュータウン鉄道の9200形、成田スカイアクセス線で運用されていた3050形もその仲間です。
上のライト(めっちゃ光ってる方のライト)が前照灯、下のイコール(=)みたいな形をしたライトの上側が急行灯(優等種別などで運行する際に使うライト)下側が尾灯となっています。「37N」と書いている場所は運行番号(運番)を表示する場所です。最後のアルファベットはどの会社の運用かを表し、Nの場合は北総・千葉ニュータウン鉄道の運用という意味になります。
側面

側面はスジなどもなくフラットで、帯部分は飛行機をイメージしたものになっています。これは成田スカイアクセス線が2010年に開業することにより、北総線が羽田と成田を結ぶという意味が込められている…とされていますが、そもそも北総の車両は成田空港に行けるのか…詳しくは後述。

また、こんなかっこいいロゴもついています。現在では社名ロゴとして定着していますが、元々はこの車両のために考案されたロゴなんです。7500形を製造した日本車輌製造(日車)が考案し、それを北総鉄道が逆輸入した感じなんですね。
機器類
筆者は詳しくないのですが、全般検査などを京成の車両基地で行っていることや京成グループ標準車体の仲間である関係上、恐らく京成3000形と同じ機器類を使用していると思われます。
ちなみに日車によると、「車体形状、基本性能などはほぼ同一の仕様」とのことです。
車内
車内は全車ロングシートで、京成3000形とほとんど変わりません。

車内案内表示装置は「パッとビジョン」という画面(LCD)がドア上についており、種別や行先、号車、次駅の案内などを表示します。駅番号や多言語にも対応しています。7300形や7800形についている物のサイズ違いですね。
千葉ニュータウン鉄道9200形…?
千葉ニュータウン鉄道9200形は、7500形の色違いかと思いきや実は違ったり。
9200形については次回紹介するため、あまりここでは深く触れませんが…9200形所在不明問題に関する記事を以前書いていたので、貼っておきます。興味があれば是非ご覧下さい…
どこで見ることができるの?

7500形は、京急線の羽田空港から北総線(千葉ニュータウン鉄道)の印旛日本医大までを走っています。また、都営線の西馬込にも行くことがあります。また、ほくそう春まつりというイベントの際は臨時列車として京成本線にも入ることがあります。
…印旛日本医大まで?と思ったそこのあなた。そうです、7500形は飛行機帯をまとっていながら成田空港には行けないのです。というか、北総公団の車両は全て成田空港には行けません。いわゆる「出禁」ですね。
どうして成田空港には行けないの?

印旛日本医大から先、成田空港方面は成田スカイアクセス線です。成田スカイアクセス線(アクセス特急)では時速120kmを出せる車両のみが運用に入ることができるのですが、北総公団の車両には時速120kmを出せない車両が存在します。7500形は設計上、時速130kmまで出すことができますが…運用は社局ごとに決められているため、一部の車両のみを特定の運用に入れることは難しいのです。そのため、北総公団の車両は成田空港に行けないのです。
結論
北総のフラッグシップ、7500形。見かけたら是非乗ってみてください!
この記事を書いた人

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成田空港新駅に北総鉄道の印旛日本医大〜成田空港新駅延伸開業あるかね。