
どうも、北総だいすき中沢です。
京成グループに属し、京成線を介して都営線や京急線などと直通を行う「北総鉄道」そしてそれにくっついている、かつて住都公団(現・UR)が運営していた鉄道事業の受け皿「千葉ニュータウン鉄道」
今回からの「マツムシ車庫」では、「北総公団車両図鑑」と称し北総や公団、千葉ニュの車両たちを形式別にわかりやすく紹介していきたいと思います。
それでは、第1回は「北総鉄道7300形/7800形」についてお送りします…
7300形/7800形共通の特徴
前面

7300形と7800形は、京成電鉄の3700形と共通設計(簡単に言うと色違い)となっており、貫通扉の部分に種別表示があるのが特徴です。下の大きいライトが前照灯と尾灯、上の小さいライトが急行灯(優等種別などで運行する際に使うライト)となっています。「35N」と書いている場所は運行番号(運番)を表示する場所です。最後のアルファベットはどの会社の運用かを表し、Nの場合は北総・千葉ニュータウン鉄道の運用という意味になります。
側面

側面にはステンレス車体特有のスジが入っており、帯部分は飛行機をイメージしたものになっています。元々は普通の帯でしたが、北総7500形ができた時にそれとお揃いにしたそうです。(7500形については今後の回で取り上げます!)
機器類
筆者は詳しくないのですが、全般検査などを京成の車両基地で行っている関係上、恐らく京成3700形と同じ機器類を使用していると思われます。
車内

車内は全車ロングシートで、京成3700形とほとんど変わりません。

車内案内表示装置は「パッとビジョン」という細長い画面(LCD)がドア上についており、種別や行先、号車、次駅の案内などを表示します。駅番号や多言語にも対応しています。これも京成3700形と同じですね。
7300形と7800形、何が違うの?
さて、このように「ほとんど京成3700形と同じ」である2形式ですが…どうして形式が分かれているのでしょうか?
簡単に言うと、7300形は北総の生え抜きで7800形は京成からの借り物なのです。
生え抜きと借り物の見分け方
生え抜きである7300形と借り物である7800形を見分けることは一見難しそうですが、実はよくよく見ると違いが見えてきます。

7300形の特徴としては
- 種別表示の部分に出っ張りがある
- 車両番号のフォントが北総のゴシック体
- (昔は車椅子スペースがなかった)
などがあり、全体的に京成3700形の初期車をベースに作られました。

7800形の特徴としては
- 種別表示の部分に出っ張りがない
- 車両番号のフォントが京成と同じ
- (最初から車椅子スペースがなかった)
などがあり、京成3700形の(2次車、)3次車、4次車が北総に貸し出されたものです。
恐らく、種別部分の出っ張りを確かめるのが一番簡単に見分ける方法かと思われます。
余談:7800形の編成ごとの特徴

7808編成の車番部分をよく見ると、7だけ違うフォントになっています。これは7808編成の元の名が3808編成であったことに由来し、3の部分だけを7に取り替えたからだと推測されます。
もう少し詳しい7808編成の特徴はこちらのツイートで!

また、北総(千葉ニュ含む)の車両には北総鉄道と書かれたプレートがついているのですが、7818編成のプレートだけフォントが違います。これは、原則社名プレートは北総が発注しているため北総が指定するフォーマットに沿っているのですが、7818編成のみ京成が勝手に発注したためフォントが違うのです。
ちなみに、この7818編成は2020年に青砥で脱線して壊れ、再び京成に戻されました。そのため、現在はこの差異を見ることはできません…
どこで見ることができるの?

7300形と7800形は、京急線の羽田空港から北総線(千葉ニュータウン鉄道)の印旛日本医大までを走っています。また、都営線の西馬込にも行くことがあります。
また、ほくそう春まつりというイベントの際は臨時列車として京成本線にも入ることがあります。
結論
7300形と7800形、似ているところもあれば少し違うところもあるおもしろい車両です。見かけたらぜひ乗ってみてくださいね!
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