
どうも、一応総武快速線民の中沢です。
皆さんは、「グリーン車」というものに乗った事はありますでしょうか?私は去年4月に札幌から千葉へ引っ越してきたのですが、追加料金がかかるとはいえ二階建ての電車に気軽に乗れるというのは新鮮でとても魅力的に感じたものです。
さて…4月ということで、これから電車通学や電車通勤をするようになる方もいるのではないでしょうか。そんな中、たまにはグリーン車に乗って混雑を回避したい方も多いと思われます。ですが、グリーン車ってどうやって乗ればいいんだろう?そんな皆様のために、一時期グリーン車を頻繁に利用していた中沢がグリーン券の買い方を切符・ICカード・モバイルSuicaの各媒体に分けて解説しようと思います。それでは、今回もよろしくお願いします!
そもそもグリーン車とは?

そもそもグリーン車って何?という方もいらっしゃるかと思いますが、ここで言うグリーン車は普通列車にくっついた二階建ての車両で、四つ葉のマークが目印です。乗るためには運賃とは別でお金を払う必要があります。また、座席が空いていない場合にデッキ(ドア付近のフロア)などで立つ場合もお金を払う必要があります。特急列車や新幹線など普通列車以外にもグリーン車がついている場合があります(その場合、大抵は二階建てではないです)が、今回は取り扱いません。
グリーン車が挟まっている路線は緑とオレンジの宇都宮線・高崎線・東海道線や青とクリーム色の横須賀線・総武快速線、青一色の常磐線など色々ありますが…やはり最近話題なのは3月中旬に正式サービスを開始したオレンジ色の中央線・青梅線ではないでしょうか。
そんな中央線グリーン車の混雑率調査をライター数名で行った様子をさいぱる氏が記事にしておりますので、是非そちらもご覧ください…
なお、普通列車にくっついたグリーン車全般に関する詳しい説明はスギ花粉氏が記事にしておりますので、詳しく知りたい方はそちらをご覧ください…
グリーン車にはどうやったら乗れるの?
先程の項で「グリーン車に乗るには運賃と別にお金を払う必要がある」と述べましたが、そのお金こそが「グリーン券を買う代金(グリーン券代)」です。グリーン券とはその名の通り「グリーン車に乗るためのチケット」であり、その買い方は大まかに分けると切符、ICカード、モバイルSuicaで異なります。また、切符でも券売機と車内、ICやモバイルでも通常の購入方法の他にポイントでの引換など様々な購入方法があります。
ここからは、グリーン券の買い方を切符、ICカード(物理/モバイル)、ポイントに分けて解説していきます。
グリーン券の買い方①切符(紙のグリーン券)

紙のグリーン券を購入する場合、50kmまでで1,010円かかります。これは券売機でもみどりの窓口でも車内でも同じ値段です。
①-1 券売機での買い方

グリーン車が挟まっている普通列車の停車駅では、改札外のICマークがついた券売機で紙のグリーン券を購入することができます。
①まず、券売機の画面左にズラっと並ぶ項目から「グリーン券」を選択します。
②真ん中「磁気グリーン券」をタッチ。磁気グリーン券=切符(紙)のグリーン券です。
③降りたい駅の路線を選択すると駅名の書かれたボタンがたくさん出てくるので、その中からお目当ての駅を選択しましょう。
このように券売機の指示に従えば紙のグリーン券が券売機から吐き出されるので、それを持ってグリーン車に入りましょう。巡回でアテンダントさんが来るので、紙のグリーン券を見せればOKです。
①-2 みどりの窓口での買い方
みどりの窓口がある駅では、そこでも紙のグリーン券を買うことができます。窓口の方の指示に従えば紙のグリーン券が渡されるので、その後は券売機で買った場合と同じようにそのまま乗車してアテンダントさんに券を見せましょう。
①-3 車内での買い方
車内でグリーン券を買うこともできます。これはグリーン券を買い忘れた時やモバイルSuicaしかなく決済方法がない(後述)場合などにとても重宝します。
買い方は簡単、アテンダントさんにグリーン券くださいと言えばいいだけです。レシートみたいな感じのグリーン券を発行してくれます。レシートと間違えて捨てちゃわないように気をつけてくださいね。
グリーン券の買い方②交通系ICカード

ICカードでの購入は、Suica、PASMO、Kitaca、TOICAで行うことができます。
この場合の料金は、50kmまでで750円となり、紙のグリーン券より260円ほど安く買うことができるため、お得に乗車したい場合はICカードがオススメです!
②-1 物理カードでの買い方

物理的なカードでグリーン券を購入する場合は、改札外のICマークがついた券売機やホーム上のグリーン券売機で買うことができます。
改札外の券売機での買い方
①券売機のカード差し込み口にICカードを入れます。
②左の項目から「グリーン券」を選択します。
③左側「Suicaグリーン券」をタッチ。
④降りたい駅の路線を選択すると駅名の書かれたボタンがたくさん出てくるので、その中からお目当ての駅を選択しましょう。
⑤グリーン券情報が書き込まれたICカードが吐き出されるので、乗車した後に頭上のSuicaマークにカードをかざしてください!
改札内のグリーン券売機での買い方
①画面の指示に従ってカードを置きます。
②降りたい駅の路線を選択すると駅名の書かれたボタンがたくさん出てくるので、その中からお目当ての駅を選択しましょう。
③所定の場所に置いたカードへグリーン券情報が書き込まれるので、乗車した後に頭上のSuicaマークにカードをかざしてください!
このように、こちらも機械の指示に従えば簡単に買うことができます。ホーム上の券売機で買おうとしたけど残高が足りない!という場合も、チャージして買うことが可能です!
②-2 モバイルSuicaでの買い方

モバイルSuicaの場合、グリーン券売機で買うことができないほか、残高でグリーン券を買うこともできません。じゃあどうやって買うんだ!と思う方も多いと思われますが、クレジットカード(デビットカードやプリペイドカードも可)をモバイルSuicaに登録し、都度決済して購入します。
学生さんにとっては特にこの「カードを登録して都度決済」という時点でハードルが高く、同じSuicaだからグリーン券売機で買えるだろ!と思ってホーム上のグリーン券売機にモバイルSuicaを置くと「このカードはお取り扱いできません」と言われるだけ(注意書きなど一切なし)なので、困惑する利用者も多いみたいです…が!
車内ならモバイルSuicaの残高を使って購入できるんです!!
もちろん紙のグリーン券の値段になってしまうので、260円高くはなってしまうのですが…むしろあの煩雑さを考えたらお得なまであります。モバイルSuicaでカードを持っていなくても、グリーン車を諦める必要はない!
グリーン券の買い方③JREポイント

最後に、JREポイントとグリーン券を交換するという方法があります。この方法を使うと、600ポイント(600円相当)でグリーン車に乗ることが出来るため、大変お得です!
なお、この方法はまずJREポイントのサイトで会員登録を行い、アカウントにSuicaを登録した場合のみ利用できます。今からでも遅くない!ぜひ会員登録しましょう!!
③-1 物理Suicaの場合
利用したい日の前日までにJREポイントのサイト、またはアプリから「Suicaグリーン券交換申し込み」を行い、当日にICマークのついた券売機で受取操作を行います。
①まず、券売機のカード差し込み口に登録したSuicaを入れます。
②券売機の画面、左横にある「グリーン券」の項目にタッチします。
③1番右「JREポイントから受け取り」をタッチ。
④左下「JREポイントから受け取る」をタッチします。
⑤降りたい駅の路線を選択すると駅名の書かれたボタンがたくさん出てくるので、その中からお目当ての駅を選択しましょう。
⑥Suicaにグリーン券の情報が書き込まれ、券売機から出てきます。あとは乗車して好きな座席の頭上にあるSuicaマークにカードをかざすだけ!
ね?簡単でしょ?
③-2 モバイルSuicaの場合
こちらも、事前にサイト/アプリから「Suicaグリーン券交換申し込み」を行っておきます。モバイルの場合は前日までの制約はなく、あくまでも「事前に行っておく」ということになっています。また、iPhoneとAndroidで少々受け取り方法が異なりますが、ほぼ同じなので当記事ではまとめて解説します。
①アプリを起動すると「ポイント交換グリーン券が1件あります」とピンク色で表示されているはずなので、そこをタッチ。
②受け取り手続きを実施しますか?と出るため、OKを押します。
③iPhone版では「ポイント交換情報→Suicaグリーン券受け取り」の順に選択、Android版では「(受け取るグリーン券の項目)→次へ」の順に選択します。
④乗る駅と降りる駅を指定します。
⑤(Android版では「次へ」を選択し、)「受け取る」を選択。(その後、iPhone版ではもう一度「受け取る」を選択してください。)
⑥「受け取りが完了しました」と出たら完了です!あとはそのまま乗車し、頭上のSuicaマークに端末をかざすだけ!
ね?簡単でしょ?(2回目)
…とゴリ押してきましたが、正直全然簡単じゃないです。むしろ手続きして受け取って…という手間がかかる分面倒です。お得に乗れる恩恵を受ける訳ですから仕方ないですけどね。
比較してみよう!
さて、大まかに分けて3つの購入方法を解説しましたが…たくさんあって、どれが自分の求めている使い方に合っているのかわかりにくいですよね。ということで、比較してみましょう!

額面だけ見るとJREポイントが優秀ですが、ポイントは貯めるのに時間がかかります。だからこそこんなにお得な値段設定となっているのですね。また、受け取りまでに手間がかかるのも難点。
まあ一旦JREポイントは考えないことにして、紙の切符とICの価格はやはり260円の差が!塵も積もれば山となる…という言葉があるように、頻繁にグリーン車を利用したい場合はこの差が結構大きくなってきます。お得に乗車したい場合は断然ICですね。
しかし、同じICでもモバイルSuicaは登録したカードからの決済でのみ購入可能というシステム。特に学生さんはクレジットカードなんて当然持てないため、これを利用するためにはデビットカードかプリペイドカードを作らないといけません。その手間を考えると、物理ICを持っていない人はこの機会に作っておくべきかな。
余談:紙グリーン券利用者は不正乗車ではない
最近、大手ニュースサイトが報じた「中央線グリーン車の無賃乗車問題」が話題となっています。私も読んでみたのですが、なんと「グリーン車に客が座っているのに頭上のランプが空席を示す赤色になっている」という情報がSNSで出回っているといいます。この「頭上のランプ」というのはSuicaグリーン券をかざすことにより着席を示す緑色になりますが、紙のグリーン券を所持している乗客や車内でグリーン券を購入する乗客が来た場合はアテンダントの検札があるまでランプが緑色になりません。つまり、紙グリーン券の利用者が無賃乗車だと誤解されている可能性があるということです。赤ランプは決して不正を意味するものではありません。
そもそも、紙グリーン券の利用や車内でのグリーン券購入はJR東日本が認めています。つまり、紙グリーン券所持者や車内販売利用者が咎められる筋合いは本来ないはずなのです。というか、「アテンダントが来なかったら無賃乗車するつもりなんだろ」と最初から疑ってかかるのはお門違いです。グリーン券の車内販売をしているのならアテンダントは乗っていて当然ですし、逆に乗っていなかったらおかしい。仮に巡回が来なかったとしても、紙グリーン券利用者が咎められる筋合いはやはりありません。
悪いのは無賃乗車をする輩であって、紙グリーン券利用者や車内グリーン券購入者ではありません。それをどうかわかって頂けると幸いです…
結論
物理Suicaを買ってJREポイントに登録するのが一番お得で便利!でも紙グリーン券も気分アガるし、飛び乗って車内でグリーン券を買うのも正規の乗車方法!クレジットカードやデビットカードなどを持っている人はモバイルSuicaで買うとラクラク!
結局は好きな方法でグリーン車に乗るのが一番!
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