コミケ行って寒いなぁって最近感じるようになってきたもりやです。
年末年始、本当に予定がなかったのでせっかくだし旅行でも行くか、という感じで東武鉄道に乗りに行きました。
せっかくだしその旅行記でも…と思ったのですがあの東武のあの年末年始の臨時特急の話がないなー。
と言うことでその特急に乗ってみた事をメインに日光旅行でも話していこうと思います。
では、本日もよろしくお願いします。
今回の臨時特急とは?
今年の年末年始に走った臨時特急、「スカイツリートレイン81号・82号」は名前の通り6050型の改造車両である634型スカイツリートレインを使用しています。
運転区間は下りが春日部発会津田島行き、上りは会津田島発浅草行きになっていて上りは現在の関東最長距離の特急、リバティ会津号と同じ区間を、下りは東武の特急改革で誕生した臨時の春日部始発特急になっていてなかなかのツワモノと言っても過言ではありません。
停車駅は浅草から
浅草
↑
とうきょうスカイツリー
↑
北千住
↑
春日部
↓↑
栃木
↓↑
新鹿沼
↓↑
下今市
↓↑
鬼怒川温泉
↓↑
鬼怒川公園
↓↑
新藤原
↓↑
川治湯元
↓↑
湯西川温泉
↓↑
上三依塩原温泉口
↓↑
会津高原尾瀬口
↓↑
会津田島
というようにかなり停車駅が少なく設定されています。
そんな臨時特急ですが、その特徴といえばなんと駅の自動券売機で発券するのが出来ないというものです。
理由としては座席の配置がスペーシアXを越えるほど難解となっているためです。
見比べていただくと分かるのですがスカイツリートレインはジグザグとした座席が配置されてあるのが見て取れます。この座席が、東武の使用しているマルスに対応出来ないようです。
ではなぜこのような座席配置になったのか。それはズバリ、東京スカイツリーの眺望をより良くする方法の一環となっています。
名前の通り、この車両は東京スカイツリーをメインに改造された車両であり、外見を見て分かる通り片側を限界まで切ってそこに窓をはめ込んだために片側の眺望がとてもいい状態になっています。そのために片方をそちら側に向かせることで車両の圧迫感と眺望を解決したという事がありました。
そんな経歴のある特急列車です。
余談なのですが、今回の運転で久しぶりの
①東武6050形式の優等種別の運行
②4両編成特急の運転
③634型の団体専用列車を除いた特急運転
④旅客運転で東武ワールドスクウェア駅の通過
が行われました。なかなかのレベルですね。
さて、そんなこの特急ですがこの後、どんな停車駅で運転されるのでしょうか…?
いざ、乗車!
今回乗車した運用は「スカイツリートレイン82号」の新藤原→浅草です。
実はこの日はSL大樹の撮影に向かっていたという事ややっぱ野岩鉄道線と会津鉄道線の乗車券がいかんせん高くて購入するのが難しかったというのがありましたね。ほんとにすいません。
さて、乗車した時の状況なんですが、先に結論から話しますと全席満席でした。
やっぱり正月三が日に休日が2日も繋がっているわけなので、外出する方が多くいたのでしょう。この日、朝の鬼怒川公園入りした時にふらっと鬼怒川温泉まで歩いてみようという風に思い、徒歩で歩いてみたら多くの観光客がチェックアウトしていました。ちなみにそれで自分が温泉に着いた時点でたしか鬼怒川温泉を発着とするほぼすべての特急を含めた座席指定列車が満席でした。鬼怒川温泉始発の座席指定列車はおよそ11本なので2500人ほどが乗車していることが言えますね。
話は戻しまして新藤原からの乗車ですがこの時点で7割くらいの席が埋まっていました。
もともとこの広告を行ったのが東武鉄道だけでなく野岩鉄道も行っていたことから認知はされていたそうです。(まぁ野岩鉄道の社長さん、3セク界隈ではかなり有名な方ですからね)
X(旧Twitter)でも以下のようなポストがされており、1500件ほどのリポストもあるためやはり日光鬼怒川の観光業はすごいですね…
さて、話は戻しまして鬼怒川温泉に到着すると乗っていた号車はほぼ満席になりました。
乗車してる人もかなり観光客が多く、手荷物置き場はパンパンになっていました。というのもこの車両、眺望を優先した結果荷物を置くための網棚がありません。JR東日本の普通車グリーン車と同じような感じですね。
ちなみにおけなかった荷物は窓側の足元に置かれたり足で挟んだりとしたためにこの足で挟んだ人の足がちょっと通路に出て通るたびにガシガシ当たってたのが印象に残っています。
そこからはなんも変哲のない…となったらよかったのですがここで一つアクシデントが。
スカイツリートレインに設置されている現在駅などを指すLED(というかスカイツリートレインは20400型で見られるLCD的なものが採用されています)が新高徳をずっと指し続けてるではないですか!
ちなみに停車時はずっと鬼怒川温泉を指し続けました。
これ、車内でも「あれ、壊れた?」や「なんで新高徳で逝ったんだよ」などの言葉が飛んでいました。
ところは変わりまして車内説明ですが、スカイツリートレインは東武特急の中では珍しい前面を楽しむためのフリースペースが存在します。このあたりが大盛況だったらしく、この周辺では人が多くいてなかなか騒がしかった印象です。とはいえ自分も使わせてもらいましたが、夜だから…とはいかずかなり楽しめました。やっぱりフリースペースというだけあり、様々な人がやって来るのでいろんな話をすることができました。
さて、さらに時間は経過しまして、栗橋を過ぎたあたり。やはり、表示機は新高徳を写したままになっていました。
すると、乗車電が不審な動きを見せたではありませんか!
「あれ、なんで副本線に進入したの?」
南栗橋駅は中側が副本線として運用されている2面4線の駅です。形状でいうと妙典のような感じです。そんな駅の副本線に通過車両が進入というのもなかなかですね。
列車が停車するとホームから通過列車のアナウンスが。そう、なんとこの列車、特急を退避する運用になっているのです!
特急が通過した後は普通に何の変哲もなく浅草まで無事たどり着きました。
ちなみに南栗橋から先の東武スカイツリーライン、特に曳舟を越えたあたりからはこのスカイツリートレインの見せ場になっていまして…
このように、大きな窓からスカイツリーを眺めることができます。とは言えこの角度、まるで打ち上げ花火、下から見上げてますよねww
夜だからあまり見ごたえのあるものではない…と、思っていましたけれどもこれもまた一興ですね。
今回乗車して感じたこと
実は今回が本格的な乗車として初めてだったので①634型の乗車として感じたことと②スカイツリートレインの乗車として感じたことの2つに分けて言っていこうと思います。
①634型の乗車として感じたこと
まずよかったなと感じた所は座席位置がほかの特急と比べて1段高く設計されてるところです。イメージとしては名鉄のパノラマsuperの展望席みたいな感じです。
この段差があったことで窓が6050型よりも大きく感じることができます。
ほかにもフリースペースが数多く存在することで車内が飽きることないように作られてることが挙げられます。
展望席やその隣にあるフリースペース、カラオケステージや解放場所(E257系2000番台のグリーン車の隣についている座席がない空間のようなイメージ)などかなりのスペースがあるため、体をほかの特急列車よりも動かしやすいという利点があります。
一方でもちろん欠点もあります。
なにより一番の難点はゴミ箱の容量が絶望的に少ないという点です。これにはデッキがないというこれまた別の原因があります。が、そもそもなぜデッキを設置しなかったかが分からないためゴミ袋を持参しましょうという注意喚起しかできないのが少し残念です。
もちろん、デッキがないから冷たい風が客用スペースに入ってくるという点も難点ではあります。車内のドアのない方に行けば特に深刻な問題はありませんが、ドアの近くの座席はドアが開くたびに外の空気が車内に入り込んで足元が冷たくなります。(そりゃあ日光の真冬だからしょうがないのですが)
また、デッキがないためにトイレが直に見えてしまうということもあります。自分が乗ったのは4号車でトイレは設置されていませんでしたが、トイレから出たときに3号車の乗客と目線があって気まずかったのを覚えています。この時、ドアが開いたために心の芯から寒くなってしまいましたね…
これらのほかに窓が特急では珍しい可動式のため、そこから冷気が入るという点もありました。そのために高速運転中は30分に1回ほど窓を上に押し込むという作業を行いましょう。
②スカイツリートレイン82号の乗車として感じたこと
乗車率やぱっと見の客層から今回の運転として十分に機能していると感じました。
やはり、自分のようにこの車両に乗ってみたいという理由で乗っている方もある程度にはいましたが、それでも大荷物を抱えての乗車だったりいくつかのバッグを背負っていたりと観光をメインに来たついでに乗車しているパターンが多かったです。
また、今回この車両の運転が行われたことでリバティけごんに接続し、乗り換えて乗車することなく鬼怒川線を離れられたため、けごん側に着席保障の倍率を下げる有効な手段になったと考えられます。(とはいえ、増結なし3両で運転するのもどうかとは思う節はあるのですが)
しかしながら発券方法や他列車に先行されるという点があったのか朝ついた時点で満席になっていないというのが驚きでした。
そのほかにも欠点では時間的に遅いというのがあります。新藤原乗車の時に17:30頃だったのに対して浅草駅到着は20:15分。時間にしておよそ2時間45分。この時間、想像がしにくいと思いますのでふと出てきた例えをしますと常磐線最速特急であるひたち7号の全線乗車の所要時間が2時間22分なのでこれより遅いことになります。さらに始発駅から乗車するとさらに1時間ほど増えるそうでこれまた例えを出すとロマンスカーで新宿から箱根湯本を往復したのち、新宿から本厚木に行くあたりの時間が4時間となっています。こうしてみると遅いように感じます。
ちなみにこの区間をリバティ会津号を利用して行く・帰る場合は3時間ほどで済むそうです。だいぶ遅いですね。
最後に
今回の臨時列車は2020年の新型コロナ(COVIT-19)の感染症予防が始まってから初めてとなる南会津号以来の野岩・会津直通4両特急となりましたが、まだまだ実験的な運用になっているのかもしれません。
果たして、これからスカイツリートレインとして臨時運転されるのか、またはリバティ会津の臨時運転になるのか、それとも普通列車として定期運転を行うのか、今後がとっても楽しみな提案ですね!
こんなグダグダな〆はあまり好みじゃないですがまぁ許してください。
参考文献
東武鉄道:2024年12月・2025年1月の年末年始 臨時特急運転について
https://www.tobu.co.jp/cms-pdf/news/20241127173918PfDHmHpASJRPxKQihgpg9g.pdf
この記事を書いた人
最近の投稿
- 2025年1月30日関東甲信越東武の年末年始の臨時列車に乗ってみた【鉄道レビュー】
- 2024年12月7日東京都交通局【必須事項】コミケ初参加勢必見!オススメの向かい方!!
- 2024年11月27日東日本【ついに工事開始!】東京メトロの新路線(~豊住線編~)
- 2024年10月9日東武鉄道ついに来た!東武の臨時急行の運転
コメント ご意見やご感想等お気軽にどうぞ。