【Bトレ探検 #8】Bトレのシャーシの話【Bトレインショーティー】

 どうも、閑古模型です。気づけば2025年も終わりかけていますね……あと寒い。急に寒くなった。

 というのはおいておいて、今回はBトレのシャーシについて書いていきます。

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Bトレの構造

 Bトレインショーティーは、主にボディ、シャーシの2パーツで構成されています。

 今回は、これらのうち足回りを構成しているシャーシの話です。

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シャーシにも種類がある…?

 さて、このシャーシですが、製造時期や製品によって構造が少しづつ異なります。
 ここではそれらの種類や仕様を書いていきます。

2軸シャーシ

 このシャーシは、Bトレが発売された当初から1年ほど採用されていたものです。台車まわりは1枚板で成形されていて、この跡の製品と比べるとちょっとばかりチープな雰囲気があります。

 パーツ構成は↑のようになっています。
 Bトレでは台車を付け替えることで、Nゲージの線路上を走行させることが可能になります。このシャーシにもそれらの台車をはめる穴があります。

 が、そのままではバンダイ純正、KATO小型台車、ピン台車のいずれも床板の突起と干渉してしまいます。
 ということで、N化をする際には両端をカットする必要があります。

 こうするとN台車を取り付けることが可能になりますが、元の2軸台車に戻せなくなります。施工の際には覚悟の準備をしておいてください。

このシャーシを採用している製品にはシャーシの表記はありません。

HGシャーシ(HG)

 このシャーシは、2003年12月頃から採用されたシャーシで、Bトレ初の4軸シャーシになっています。
 レリーフも1枚板成形から台車ごとの成形になっています。

 シャーシの構造はこの様になっています。

 2軸シャーシよりは干渉箇所は減りましたが、バンダイ純正台車ではまだまだ干渉箇所が出てきます。(台車部分を固定するピンですね。KATO小型台車やピン台車は問題ない範囲の干渉ですが)

 HGシャーシの製品にはこのような表記があります。

新HGシャーシ(NHG)

 新HGシャーシは、2007年頃から採用されたHGシャーシの改良版です。
 HGシャーシに比べ、組み立てやすくなっています。

 HGシャーシとは違い、台車部分をスナップして取り付ける構造のため、組み立てやすさ・N化のしやすさともに優れています。

 新HGの製品のにはこのような表記があります。

リアル化とHGの共存

 さて、SG以降の製品では、カプラーポケットやダミーカプラーをスカートパーツと一体で成形した製品がいくつか見られます。

そのような製品にHGシャーシを取り付ける際は、下のように加工する必要があります。

 逆に言うと、加工すればポン付けできると言うことですね(?)

 右のシャーシは、干渉する側の台車パーツをSHGの物に置き換えています。このとき、SHG台車から生えているツメを2本カットする必要がありますが、固定力に影響はありません。
 左のシャーシは、ただ単にHGシャーシのカプラーポケット部分を切り落とした例です。

 右の近鉄26000系はスカートパーツにカプラーポケットがある製品の例です。
 左のE233-0系はSHブロックを前頭部に使用した車両の例です。SGブロックには胴受けのようなモールドがあるのでHGシャーシのカプラーポケットよりリアルになります。(スカートに干渉しなくなると言う利点もあったり…)

SHG時代シャーシ(SHG)

 さて、お次はSHGシャーシ。このシャーシは2011年ごろから採用されました。このシャーシからカプラーポケットが車体側につくようになり、シャーシ本体の見た目はかなり軽くなりました。

構造そのものはHG系のものを引き継いではいるものの、台車部分からカプラーポケットが消えています。

 結構すっきりとした印象になりますね。
 この台車部分、結構強固に固定されるので一度組むと分解が少し大変になります。床板も他のシャーシに比べて軟質な感じですね。

 SHGシャーシの床板はNゲージ化に最適な物になっています。バンダイ純正T台車に付属していたこともありますね。

 SHGの製品にはこのような表記があります。

ちょこっと違う?改良版SHGシャーシ

 SHGシャーシの製品では2種類のブロックが採用されており、新しい方のブロックを採用した製品は改良版SHGなどと呼ばれていたりします。(パッケージ表記上はSHGシャーシですが)
 初期のSHGシャーシに付属していたブロック、T字ブロックではカプラーが自由に首を振ってしまいまともにディスプレイできないという事態になっていました。それを解決したのが画像左の改良版です。改良版にはピンのまわりに胴受けのようなモールドを掘った囲いが追加されました。これにより、カプラーの首がフリーになる問題は解決しました。が、SHGシャーシ端と囲いがちょっとばかし干渉します。まぁそこは切り飛ばしてもあまり影響はないのですが……。

SGシャーシ(SG)

 さて、お次はSGシャーシ。2013年ごろから採用されたシャーシで、台車と床板部分が一体になっています。

 車輪のフランジはSHG以前のものに比べて小さくなっています。が、車輪内側のモールドが細かくなっており、よりリアルになりました。

 台車の構造はこの様になっています。

 このシャーシではN化は不可能なため、SHG床板が付属しています。これはかなり助かります。

 SGシャーシを採用した製品はこのような尿器があります。

新SGシャーシ(NSG)

 さて、最後は新SGシャーシです。新SGシャーシは、2015年から採用されたシャーシで、SGシャーシの改良(コストカット)版として登場しました。
 SGシャーシに比べて、シャーシをボディにはめ込みやすくなり、車輪もランナー成形になりました。これにより車輪横のモールドは消滅。平滑な面になってしまいました。

 その他の仕様はSGシャーシと変わりません。N

 構造はSGシャーシと同じです。改良点が改良点なので特に目立つ変化はないですね。

 新SGシャーシの製品にはこのような表記があります。

【おまけのシャーシ おまシャーシ】ガシャポン版2軸シャーシ

 さて、通常製品とは少し違いますが、2018年に登場したガシャポン版Bトレに使用されていたシャーシを紹介します。コヤツはBトレ末期に登場した2軸シャーシです。車輪にはしっかりフランジの造形があり、Nゲージの線路上でもそこそこ転がります。

 このシャーシの構造は下の様になっています。

 このシャーシ、2軸ながらSG以降のBトレのイメージを損なわない造形になっており、Bトレ入門にはぴったりでした。(まぁ程なくしてBトレシリーズの生産は終了するんですがね……)

シャーシごとの互換性

 Bトレのシャーシにはそれぞれの仕様ごとに互換性がありま……

せん。

 はい、互換性なんかねぇよと言うことでして……。違うシャーシを同じ編成に混結すると言うことは不可能…とまでは行きませんが、まぁ見栄えは悪くなります。

 ↑の画像は、右からHG系、SHG、SG系シャーシを履いています。
 一番左のSG形だけはすこし車高が低くなっています。このへんの好みは分かれるようで、安定感のあるHG系・SHGを好むか、リアル寄りな車高のSG系を好むかによって決まるようです。

 車高の違いの要因で一番大きいのは車輪。SG以降とSHG以前の4軸シャーシでは、車輪の直径が異なります。

左:SHG以前    右:SG以降

 ちなみに、この2つは入れ替えることができるので、

「ん?SGシャーシなのに車高が高い?!みちん!!!!!」

 …………ということもあるので、中古を買い集めるときにはシャーシまわりにご注意を……

中央の車両はSGシャーシにはSHG車輪の組み合わせ。 SGとHGの間くらいの車高になる。

終わりンゴ

 さて、今回はBトレのシャーシについて書いていきました。

 いずれ機関車などの特殊なシャーシが手に入ったらそちらも紹介していきたいところです。

 では、また次回!

前回のBトレ探見

次回のBトレ探見(2026年1月14日公開予定)

この記事を書いた人
閑古模型
閑古模型
どうも、閑古模型です。
主にBトレやNゲージ、近鉄について書いていきます。

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