
こんにちは。こづるしんでんです。
最近E131系の試運転をなかなか見れていませんでした……が、なんとか観察してくることができました。
試運転開始前から日中試運転開始時も追いかけてきたE131系。果たして今はどのような感じなのでしょうか。
車両の様子

まずは試運転時の車両の様子から。
LCD



まずはLCDから。
7月末の試運転時点ではJRマークしか表示されていませんでしたが、どうやら案内設定が入ったらしく……普通の営業運転の時のように稼働していました。
・全区間の路線図と、走行位置を示すやつ
・8駅分の路線図
・ドアが開くアニメーション
・警戒を強化しています、等のお知らせ画面
このように、営業運転さながらにLCDが稼働していました。
さらに、試運転列車でも、行き先設定に応じて「○○行き」と表示が切り替わっており、とても驚きました。単なるデモ表示ではなく、システム全体が本番仕様で動いているんだなあと、車内から見れば「もう営業を開始しているのでは?」と思えるほどでした。
仙石線の205系にはこうしたLCDの類いは一切なく、「今どこを走っているのかわからない」ってなりがちです。(さらに車掌のアナウンスは地下区間ではなかなか聞き取れないというおまけつき)
今回のE131系のLCDでは、路線図と現在地表示、さらに「次は○○」といった案内がしっかり流れることで、これまでよりも利便性が高くなりそうですね。 さらに、仙石線のもうひとつの側面の「松島への観光客輸送」でも、LCDは大活躍しそうです。毎日乗る人にも、初めて乗る人にも、どちらにも得ですね。
乗降促進
E131系800番台には、「gota del vient」と「water crown」と「ベル」の3種類、乗降促進のメロディーが搭載されていることが確認されています。首都圏の方では、これらのメロディーがいわゆる「JRE-IKSTシリーズ」のメロディーに変更が相次いでいるので、あえて車載メロディーにこれらを積んでいたのは驚きですね。
観察したところ、下り(松島海岸・石巻方面)は「Gota del vient」、上り(仙台・あおば通方面)は「Water Crown」を流しているような気がします。
さらに注目したいのは車外スピーカーからの案内です。試運転ながら、以下のような放送が流れていました。
「ドアボタンを押してお乗りください」
「発車します、電車から離れてください」
仙台空港アクセス線などでも使われている、ワンマン運転時に安全を補う仕組みがすでに動いていることがわかります。でも「ドアボタンを押して~」を試運転で流すのはいかがなものかと思いますがね……間違ってドアボタン押している人結構いましたし。
内装は?

……画像を使い回していることからある程度察していると思いますが、なんと
室内灯が消えていました!!
はい。以前の試運転の時はついていたんですけどね。ということで内装はこちらです(白目)。
また、内装については基本的にはE235系後期ベースのように感じました。車端部の優先席部分は床にも色がついていたり、壁や天井が白かったりと、いわゆる最近の電車っぽいデザインです。
シートは青色と水色のもの2色でできていて、仙石線らしく明るいイメージです。
過去記事から引っ張ってきました。まあこれ以上のことは乗ってみないとわかりませんね。
ワンマン訓練?

ちなみにこれは仙台駅で撮った試運転の写真ですが、後ろの運転台を見てみると……
人が乗っていない!!
7月末の試運転の時は後ろにも人が乗っていたので、今回の試運転は確実にワンマン運転のための訓練だとわかります。本当に着々と準備が進んでいますね…..
ちなみに仙台駅では駅員さんが放送で
「次に10番線にまいります列車は回送列車です。ご乗車にはなれません。」とアナウンスしていました。
まあ間違って乗りかける人も(ry
スケジュールは?

では、多くの人が気になるである試運転のスケジュールを見ていきましょう。このためにTwitterを漁ってE131系の試運転の情報を確認しまくりました。(ギガ飛ぶって)
ということで、上の図を見てください。これに最近のE131系の諸運転スケジュールをまとめてあります。
この図を見て多くの人がこんな感想を抱いたのではないでしょうか。
「試運転の頻度高くね?」
はいそうです。実にほぼ毎日試運転が行われています。なんなら記事公開当日ですら行ってます。この理由は……
なんで試運転の頻度が高いの?
まずは 車両側の確認。
今まで205系や103系しか走ったことのない仙石線では(仙石東北ラインを除く)、E131系800番台は初めて扱う車両です。「一度動いたから大丈夫!」では済まないので、毎日のように走らせて耐久的に確認しているわけです。
次に 乗務員側の習熟。
仙石線はこれまで車掌が乗る体制だったので、運転士は「ワンマン操作」を一から練習しなくてはいけません。ドア扱いから放送などなど、実際に運転しながら体に覚えさせる必要があります。全員に順番が回るようにすると「毎日やるしかない」という状況になるのです。あとは電車の操作感を覚えるためのハンドル訓練も兼ねているのかもしれませんね。
つまり、車両の調整と運転士の訓練、この両輪を一気に回しているのが現在のほぼ毎日試運転の正体というわけです。
どこぞの鶴見線では試運転開始から2ヶ月ぐらいで営業運転を始めていましたが、あれは
-
配置先の中原区にすでにE233系(南武線向け)があり、ハンドル訓練が不要だった
-
南武線でもワンマン準備が進んでおり、訓練を共同で進められた
-
運用数が少ない(仙石線:14編成配置、鶴見線:8編成配置)
と言った要因があったからです。まだ営業運転は遠そうですね。
いつになったら石巻に行くの?
あと、よく聞かれるのが「いつになったら石巻まで行くの?」という質問です。
私の見立てでは、第2編成がワンマン訓練を任せられるようになってから だと思います。現在ワンマン訓練に使われているE131系は1編成のみ。毎日のように走っているのは、それだけ「できるだけ早く運転士を習熟させなければならない」事情があるからです。
また、石巻方面へ入線するには単線区間を走る必要があります。そうなると列車交換の調整が必要になり、ダイヤ上の手間が増えるのも事実です。(航空祭輸送で設定される7号・51号—石巻—52号・2号のスジを活用すれば不可能ではありませんが…)
いずれにせよ、早く東塩釜より東に顔を出してほしいところですね。
と思ったら、記事公開数日前の10/2に陸前山下まで夜間に入線しやがりました。はい考察外れ()
しかも一日だけでなく……ムーンライトうみかぜのスジでも使ったのかな?
残りの編成は?
次に、甲種輸送はいつぐらいに行われるのかについて考えてみましょう。現在の新津の状況を確認すると、
・N3編成:4両に組成済み 検査表記→2025/10
・N4編成:4両に組成済み 検査表記→2025/10
・N5編成:4両に組成済み 検査表記→2025/11
・N6編成:車両出現のみ
・N7編成:車両出現のみ
・N8編成:車両出現のみ 検査表記→2025/12
つまり一度に全編成が揃うわけではなく、しばらくは新潟や郡山で待機する編成も出てくるかもしれません。
まとめ

連日行われているE131系の試運転。もはやレアでもなんでもなくなってきてますが、これも205系→E131系へ移り変わる過渡期特有の光景。残り半年あるかないかぐらいの205系も含めて、しっかり記録しておきたいですね。
最後までご覧いただきありがとうございます。

- 2025年10月5日東北地方【ワンマン準備が進む】E131系800番台仙石線試運転を観察してきた
- 2025年10月1日まとめ・考察【かわいい新車】京王2000系の仕様や置き換え相手を考えてみた
- 2025年9月27日埼京・川越線・りんかい線直通【新車ラッシュ】71-000形は10月デビュー!仙石線E131系も12月登場
- 2025年9月21日JR東日本【どうして?】ここ最近で電気機関車が急に減った理由は?
コメント ご意見やご感想等お気軽にどうぞ。