
こんにちは。こづるしんでんです。
小ネタ記事が増えてきていますが、まあその分自分の勉強にもなってるからいっか。
そんな今回は、大人気のEast-iについて鉄オタ目線から解説していきたいと思います。
East-iってなんぞや。

ここに来る人は大体知ってると思いますが、まずは基本のきから。East-iってなにかを上の図にまとめました。
とりあえずポイントは、
・E3系をベースに作られた。JR東日本の新幹線区間(北陸新幹線含む)はどこでも走れる。
・レールや架線の状態をチェックする。
・ダイヤは非公開……一応()
ポイント一個一個について確認しましょう。
E3系がベース
時は1990年代、山形新幹線、秋田新幹線が開業しました。それらの特徴は
車体が小さいミニ新幹線であること
そのため、従来の新幹線用の926系は車両限界とかで入線できず、在来線用の検測車もレール幅が違うので使えません。

じゃあ当時最新のE3系に必要な機器だけ積めばいいじゃん!!
そうはならなかったんですよ()
当然East-i1編成でJR東の全新幹線区間走行する必要があるのですが、このときに障壁になったのが、
北陸新幹線
こいつを走る上で必要になるものがありまして、
・碓井峠用の走行機器
ー勾配が急だから(30パーミル)
・電源周波数50Hz,60Hzの両方に対応
ー高崎~軽井沢間、佐久平~上越妙高間、糸魚川~黒部宇奈月温泉間で電源周波数が50Hzと60Hzの間で切り替わります()
何でこんなめんどくさいことしたんだよ()
とは言っても、これらの機器を積まないと走れないので……E3からカスタマイズされすぎ。
前述の理由で東北新幹線のE5系は安中榛名(碓井峠の一個前)までしか入線できません。
安中榛名には折り返し設備がないので現実で入れるのは高崎までです()
レールや架線の状態をチェックする

号車ごとに役割が異なります
1号車 | 2号車 | 3号車 | 4号車 | 5号車 | 6号車 |
E926-1 | E926-2 | E926-3 | E926-4 | E926-5 | E926-6 |
通信・電気 ・信号 | 通信・信号 | 軌道 | 電気 | 信号・電気 | 信号・電気 |
特徴的な設備として
・3号車の軌道検測用の台車
・4号車のパンタグラフ監視用ドーム
があります。外からも確認できますよ。
ダイヤは非公開
一応、公式にダイヤは発表されていませんが、ほとんど同じ時間に走ります()
ドクターイエローより遭遇しにくいという人もいますが、案外来ます()
細かいダイヤについては下で説明するので少し待ってください。
個人的な沼ポイント

では、鉄オタ目線から見る、沼ポイントを2つ紹介します。
日立GTO-VVVF搭載
East-iには日立GTOと呼ばれるインバーターが積んであります。
このインバーターが奏でる音は、とても綺麗ではじめて聞いたときは感動しました。
昔はこのタイプがたくさんいましたが、今はほとんどが部品の都合とかで更新されてしまい、絶滅寸前です。
下に実際の音を貼るので、ぜひ聞いてみてください。(0:18あたりから聞こえます)
E3ベースなのに滑走しない?

2024年3月6日に、E3系L66編成つばさ121号が郡山駅を520mオーバーランしました。
その時に、(詳しい理由はさておき)E3系単体(7両)で運転している列車にE2、E5系を連結するようになりました。
(3)併結運転(2024年3月6日の事象を受けた対策)
事象発生前までE3系単独編成で運行していた、下りつばさ121号と159号及び上りつばさ148号と160号は、ブレーキ力の低下を抑えるためにE2系またはE5系を併結して運転しています。
https://www.jreast.co.jp/info/2024/20241025_ho01.pdfから引用。
↑報告書
じゃあ同じE3系であるEast-iも16両で運転するの!?と期待していたのですが、実際はいつも通り連結せずに運行していました。
なんでなの?と思い考えた理由がこちら。
・重いから。
・そもそも併結に対応していないから。
・E3系の中でも2000番代にのみ起こった事象だから
重いから。
たしかにEast-iは6両で270t、E3系2000番台は7両で300tと一両当たりで見ればEast-iの方が少し重いですが、そこまで大きな差ではなさそう。
さらに、当時の10両分追加で運行する理由を漁ってみると、どうやら重り、というよりブレーキをかけられる車軸を増やす。というのが目的っぽいです。
East-iは6両だからむしろ車軸減ってるじゃん!
ということで却下
そもそも併結に対応していないから。
まあそうですね。一応非常用の連結器もついており、故障時に16両で走った実績もありますが、さすがに270km/h走行は厳しいのかな?
ならば、安全を優先させて運行させないのではないか?という考えも出てきたので、この案は一旦保留
E3系の中でも2000番代にのみ起こった事象だから
はい。考察が行き詰まったのでメンバーに質問を投げました。

なんでEast-iは滑走防止の暫定策(E2,E5系を連結する)を行わなかったの?

今までE3系2000番台にのみ発生した事象だからなのでは?
(E926系はE3系0番台ベース)
盲点でした。たしかにE3系0番台ベースのE926系と、2000番台ではメインの走行機器(インバーターの素子がGTO-VVVFからIGBT-VVVF)やそもそもの両数が違いますね。その辺りが原因なんでしょう。
まあ何はともあれEast-iは大丈夫なんでしょう。
え?0番台改造の1000番台はE2系くっつけて17両にしてたって?
まあ3/6のつばさ160号、7のつばさ121号はJ67+L55で1000番台が該当していたけど、そもそも運用が2000番台と共通化されてるから、すでにE2が確保されてて、それで滑走しなくても17両にしたんでしょう。
見に行くためには?

中の人の頭がこんがらがってきたので中断。ダイヤ面に戻ります。
East-iの検測は大きく分けると3つです。
・本線検測
・副本線検測
・在来線区間検測
このなかで、一番頻度が高いのは本線検測です。
では、本線検測の大まかなダイヤを見てみましょう。

こちらの時刻のデータは、許可を得た上で下記のサイトから転載させていただきました。
本線検測以外のデータ、各駅の時刻や入線する番線などの詳細データはこちらをご覧ください。
【敦賀延伸ダイヤ】E926形“east i”に会おう!運転時刻表20242024年3月のダイヤ改正では、北陸新幹線が敦賀駅まで延伸し、east i(イーストアイ)を使用した検測についてもこの区間が加わっています。本サイトでは2021年までは運転日も明らかだったことをお伝えしていましたが、これが読み取れなくなった...
1日目:仙台ー東京ー新潟ー上野ー敦賀ー金沢 (敦賀で折り返して金沢で入庫する)
2日目:金沢ー東京ー仙台
(3日目:仙台ー新函館北斗ー仙台ー白石蔵王ー仙台)
※3日目は運行されない場合が多いです。
つまり、仙台ー東京ー敦賀への運行が目撃された次の日は、かならず東京を経由し仙台に戻るということです。
毎日目撃情報がSNSに上がっていないか確認して、1日目の運行の目撃を見たら翌日に最寄りの駅にいけば確実です!
何番線かわからない時は、回送と案内板に表示され、ドアの上あたりにある案内板に号車が書かれていない列車が怪しいです。
逆に、なにも情報がない状態で在来線検測とか副本線検測を見られたら、普通にすごいです。自慢していいと思います()
まとめ

考察がうまくまとまらず困り果てていますが…主題であるEast-iについてちょっとでもわかりましたか?
見ると幸せになる新幹線。時間があれば追っかけてみてください。
ついでに、上の考察についてなにかご意見等あれば教えてください。中の人が喜びます。
参考文献
https://train-fan.com/east-i-2024・・・ダイヤの引用。
https://www.jreast.co.jp/info/2024/20241025_ho01.pdf・・・つばさ121号のオーバーランについての報告書
この記事を書いた人

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中央特快相模湖行き()
鉄道madが好きすぎて作り始めました...が、現在絶賛練習中でございます。
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