こんばんは、あさまです。
題して、
ニューヨーク市地下鉄徹底解説シリーズ
です。
最近このシリーズいい感じのペースで書けているんでこれを保っていきたいですね。
今回の記事では、第三部として、A系統からC系統の路線について解説をしていきます。
ということで今回もよろしくお願いします。
A系統
はい、今回のトップバッターはA系統です。
多分皆さん、ゲームとか音楽とか某鉄道会社の観光特急列車の名称で「A列車で行こう」とか聞いたことあると思いますが、あの「A列車」はこの路線から来ています。
音楽の「A列車で行こう」は「ジャズ」というジャンルの音楽で、意味的には「ジャズが楽しめるハーレム(マンハッタンの北部の地域のこと)に行くなら、A列車(マンハッタン内で急行運転をしているため)に乗りなよ」みたいな感じらしいです。ジャズの解説とかはもし興味があったら是非調べてみてください。
路線名 | A |
起点駅 | Inwood–207th Street |
終点駅 | Lefferts Boulevard Far Rockaway Rockaway Park |
駅数 | 40駅 44駅(ラッシュ時) 54駅(深夜) |
経由路線一覧 | IND Eighth Avenue Line IND Fulton Street Line IND Rockaway Line |
使用車両一覧 | Pitkin Yard所属 R46/R179/R211A |
以上が基本データとなります。
まあこの路線、長いんだわ…。マンハッタン区間内では急行運転がされているので駅数こそ少ないんですが、
マンハッタンのかなり北側(ほぼブロンクスだろこれ)からブルックリンに出たと思ったら、
最後クイーンズとか空港のほうに向かうんですよね。全部乗りとおしたらどれくらい時間かかるんでしょうか…。
そんなA系統ですが、運行形態が複雑なんか、と言われるとそんなことはないです。
前回解説した5系統とかに比べたら簡単でしょう。
とか言いましたが、さっそく運行形態は大きく分けると2パターンあるらしいんで、まずその1パターン目として、
Inwood-207th Street から Ozone Park-Lefferts Boulevard までしか運転されないパターンを紹介します。
さっきあれだけ「2パターンあるよ」とか言った割には変なこと言ってますね。「深夜帯運行なし」って。
深夜帯になるとどうやらEuclid AvenueからOzone Park-Lefferts Boulevardまでしか運転しないらしいです。
んでもう一パターンが、Far Rockaway-Mott Avenue 方面まで運転されるパターンです。
このパターンは、さっき解説したパターンにある 104th StreetからOzone Park-Lefferts Boulevard までの運転がされないものとなっています。また、深夜帯はどこでも緩行線を使用して運転がされます。逆を返せば、表内にある通りEuclid AvenueからRockaway Boulevard までの区間を除き、通常時は急行線を使った運転が行われているというわけです。
車両はR46、R179、R211Aが使用されており、どれもPitkin Yardという車両基地の所属です。
これがR46です。現在MTAで走行されている地下鉄車両の中では一番古いものになっており、
現在まさに新型車両R211Aへの置き換え真っ最中となっています。
By MTAEnthusiast10 – Own work, CC BY-SA 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=100082094
これがR179です。
By Mtattrain – Own work, CC BY-SA 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=70940803
これがMTAの最新鋭車両、R211Aです。日本の川崎重工がこれも作っているらしいです。すごい。
By EmperorOfNYC – Own work, CC BY-SA 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=134113155
以上、A系統の解説でした。
C系統
お次はC系統です!
路線名 | C |
起点駅 | 168th Street |
終点駅 | Euclid Avenue |
駅数 | 40駅 |
経由路線一覧 | IND Eighth Avenue Line IND Fulton Street Line |
使用車両一覧 | Pitkin Yard所属 R46/R211T 207th Street Yard所属 R179 |
これが基本データになります。なんかずいぶん単純ですね。
その感想、当たってます。ということでC系統の運行形態です。
路線名 | 起点駅 | 終点駅 | 使用線路 | 時間帯 |
IND Eighth Avenue Line | 168th Street | Canal Street | 緩行線 | 特記なし |
Chambers Street | High Street | 複線 | ||
IND Fulton Street Line | Jay Street–MetroTech | Euclid Avenue | 緩行線 |
なんだこれ。
ってことで、C系統はどうやら時間帯によって停車駅とか運行区間が変わることがないらしいです。
いつ乗っても基本的に何も変わらないので安心ですね。
全部これにしてよ
車両はR46、R179、R211Tが使用されており、R46とR211TがPitkin Yard、R179が207th Street Yardという車両基地の所属です。写真はA系統と同じなのでR211T以外省略します。
これがR211Tです。
By MTAPhotos – https://www.flickr.com/photos/61135621@N03/53503185015/, CC BY 2.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=144892744
これは車内の写真となっているのですが、ご覧の通り車両にホロみたいなのがついたことにより、車両を移動することができるようになっていますね。
これ、MTAにおいては大革命なんですよ。
日本では普通に連結部を通した車両間移動が可能となっていますが、MTAではそれが今までは不可能でした。
一応物理的にはドア開ければ渡れることには渡れるんですが、ホロはありませんし、そもそもそのドアには「立入禁止」みたいな感じで書いてありますし、第三軌条という方式を採用していることから危険性もあり、車両間の移動ができなくなっていました。
今回R211Tにはホロがついたことで、車両間の移動がついにできるようになったってわけです。
いやぁ、革命ですよ革命。
あ、ちなみにA系統で使われているR211Aってのにはホロがついていなくて、現状ついているのはR211Tだけらしいです。
以上がC系統です!
E系統
さあラストはE系統です!
路線名 | E |
起点駅 | Jamaica Center–Parsons/Archer Jamaica–179th Street(平日ラッシュ時・夕方) |
終点駅 | World Trade Center |
駅数 | 20駅(平日ラッシュ時・昼間帯・夕方のJamaica Centerからの運転時) 21駅(平日ラッシュ時・夕方のJamaica-179th Streetからの運転時) 22駅(夕方・週末) 32駅(深夜帯) |
経由路線一覧 | IND Archer Avenue Line IND Queens Boulevard Line IND Eighth Avenue Line |
使用車両一覧 | Jamaica Yard所属 R160 |
以上が基本データとなります。
A系統・C系統とは異なり、マンハッタンの北部に行かず、マンハッタンの真ん中あたりで方向を東側に変え、クイーンズのほうに向かう路線です。
路線名 | 起点駅 | 終点駅 | 使用線路 | 時間帯 |
IND Archer Avenue Line | Jamaica Center–Parsons/Archer | Jamaica–Van Wyck | 緩行線 | ラッシュ時の 大半の列車 |
IND Queens Boulevard Line | Briarwood | 75th Avenue | 急行線 | ラッシュ時の 大半の列車 |
緩行線 | ラッシュ時の 一部の列車・ 夕方/深夜/週末に走行する列車 | |||
Forest Hills–71st Avenue | Queens Plaza | 急行線 | 深夜帯以外 | |
緩行線 | 深夜帯 | |||
Court Square–23rd Street | Seventh Avenue/53rd Street | 複線 | ||
IND Eighth Avenue Line | 50th Street | World Trade Center | 緩行線 |
こんな感じの運行形態です。時間帯や曜日によってある程度は異なってきますが、基本的な運行区間等に変わりはありません。
また表内には書いていませんが、Jamaica-179th StreetからSutphin Boulevard までの区間を、ラッシュ時の一部列車が急行線を、ごく一部の列車が緩行線を走行することがあるそうです。
この区間は本来F系統が走行するものですが、前述したとおりたまにE系統が入ってくることがあるらしいです。
車両はR160という車両が使用されており、Jamaica Yardという車両基地の所属です。
By Mtattrain – Own work, CC BY-SA 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=39128742
以上。
今回の記事は以上となります!
おそらくこれが2024年最後の記事となるでしょう。
今年はありがとうございました。来年以降もまた記事のネタ色々考えていますので、よろしくお願いいたします。
次回は第四部、B/D/F/M系統の解説となります。こうご期待ください!
【注意】
現地で何か事件などに巻き込まれてしまったとしても、
筆者の僕や本サイトでは一切責任を取りません。
行かれる場合は自己責任で、
お気をつけて行ってらっしゃいませ。
なお、この記事の内容はあくまで一鉄道ファンとしての予測や考察にすぎません。
(将来的に)誤った内容である可能性などもあります。
正確性の保証や、閲覧による不利益等については責任を負いかねます。
ということで、今回の記事はここまでとなります。お読みいただきありがとうございました。
また次回の記事でお会いしましょう!!
よいお年を!!!
本記事の記述にあたって参考にさせていただいたサイト様
Wikipedia様
ニューヨーク州やニューヨーク市地下鉄について調査をしている中で参考にさせていただきました。
この記事は、<a href=”https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0/“>クリエイティブ・コモンズ 表示-継承 4.0 国際 パブリック・ライセンス</a>のもとで公表されたウィキペディアの項目<a href=”https://en.m.wikipedia.org/wiki/A_(New_York_City_Subway_service)“>「A (New York City Subway service)」</a>を素材として二次利用しています。
この記事は、<a href=”https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0/“>クリエイティブ・コモンズ 表示-継承 4.0 国際 パブリック・ライセンス</a>のもとで公表されたウィキペディアの項目<a href=”https://en.m.wikipedia.org/wiki/C_(New_York_City_Subway_service)“>「C (New York City Subway service)」</a>を素材として二次利用しています。
この記事は、<a href=”https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0/“>クリエイティブ・コモンズ 表示-継承 4.0 国際 パブリック・ライセンス</a>のもとで公表されたウィキペディアの項目<a href=”https://en.m.wikipedia.org/wiki/E_(New_York_City_Subway_service)“>「E (New York City Subway service)」</a>を素材として二次利用しています。
MTA様 ホームページ
ニューヨーク市地下鉄の地図等の参考にさせていただきました。
この記事を書いた人
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鉄オタ歴約10年のあさまです!
「短く簡単に」をコンセプトに、 Youtubeでは鉄道に関する動画を投稿しています。
あさま、とは言っていますが基本的に取り扱う話題とかは日本全国やっていけたらと思っています。よろしくお願いします!
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