【超駿足! 快速列車復活】青い森鉄道ダイヤ改正2026を見ていく

こんにちは。こづるしんでんです。

2026年3月のダイヤ改正。青い森鉄道のプレスリリースを見て、まず目に飛び込んできた言葉はこれ。

「快速列車を新設します」

……え?青い森鉄道で?しかも日中時間帯に?

八戸~青森 96kmを最速82分。 表定速度は約70km/h。特急並みの駿足っぷりです。

今回はこのダイヤ改正を深く考えていきます。

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接続改善

まずは、目立たないけれどありがたい変更から見ていきます。

プレスリリースより

今回の改正では、野辺地駅での
青い森鉄道 → JR大湊線の接続が見直されました。

これまでのダイヤは、青い森鉄道の電車が到着する数分前に列車が発車するという、ちょっと不便なダイヤ設定になっていました。

改正後は、青い森鉄道線・大湊線ともに時刻を調整し、乗り換えができるようになっています。

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一部列車の千曳通過

また、千曳駅を一部列車が通過するようになります

対象は早朝・深夜の列車のみですが、千曳駅自体乗降客数が少ない駅なので仕方ないですかね。

快速復活

さて、今回のダイヤ改正の目玉である、「青い森鉄道線内完結の快速列車」の設定について見ていきましょう。

青い森鉄道線を走る快速列車は、八戸発着の大湊線直通「快速 しもきた」があります。

あくまで青い森鉄道線完結かつ、青森発着の列車が復活したということです。

かつての「快速」は、どんな存在だったか

実は青い森鉄道、過去に快速がまったく無かったわけではありません。

2018年までは青い森鉄道線完結の快速も普通にありましたし、廃止後も多客時の臨時列車として設定されることもありました。

ただ、昨今の快速列車の各駅停車化の動きを見ると、快速の復活は絶望的だと思っていたのでおどろきです。

なぜ今、快速なのか

701系の人 – 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=43938760による

では、なぜ一度廃止された快速が復活したのでしょうか。

① 新幹線より安く

八戸~青森間には、言うまでもなく東北新幹線があります。ただし、高いんです。

やはり一定数は八戸~青森を新幹線以外で移動する人もいると思います。しかし、以前の快速の各停化で1時間半以上かかるようになり、日常的に利用する層が自家用車へ多少シフトしたということも考えられます。

以前は朝夕の早い時間帯に設定されていた快速でしたが、今回はデータイムに設定されているということもあり、通勤客よりも一般客や観光客向けに設定しているのでしょうか。

② 新幹線が通らない町も

東北新幹線は山間部を通るため、野辺地や三沢といった沿線主要都市は経由しません。七戸十和田?あそこは新幹線あるし

そのため、あの辺の都市から青森市・八戸市への移動は青い森鉄道が主役です。主要都市→青森・八戸が遅いのはさすがに良くなかったのでしょうか。

③ 乗降客数が少ない駅も

一部の小規模な駅では、明らかに乗降客数が減少しています。

そのため、停車しても乗降客が数名、あるいはゼロという時間帯もあるのではないでしょうか。

誰も乗らない駅に毎回停車するよりは、快速としてこれらを通過して速達性を図る方がよかったのかもしれません。先述した一部列車の千曳通過もこれの考えの一貫だったのかもしれませんね。

設定された快速の時刻と停車駅

プレスリリースより

では、今回の快速を具体的に見ていきましょう。今回設定されるのは、上り (八戸行き) 2本・下り (青森行き) 1本の計3本です。日中時間帯に設定されています。

途中停車駅は、青森~浅虫温泉までの各駅、小湊、野辺地、乙供、上北町、三沢、下田、八戸です。

以前設定されていた快速と違い、陸奥市川が通過されていますが……快速しもきたに準じたのでしょうかね。所要時間は、最速82分です。普通列車に比べて10分程度短縮しています。

青森~八戸の96kmを82分で結ぶとなると、その表定速度はなんと約70.2km/hを誇ります。青い森鉄道自体、かつての特急街道である東北本線をそのまま引き継いでいるため、線形も良く最高速度110km/h運転が可能です。

表定速度70.2kmって、特急湘南や特別快速しなのサンセット号などの有料列車並みのスピードです。なんなら、特別ってついてる仙石東北ラインだの湘南新宿ラインだのの特別快速より速いです。

ちなみに、青い森鉄道は過去に青森~八戸を67分で結ぶ特別快速を運転したことがありますが……こいつは表定速度が85.9km/hです。もはや速くて怖いよー。

おまけ:新型導入?

「通勤・通学と観光のハイブリッド」となる新造車両1編成2両の導入も今後検討する。

【東奥日報 12/22付】https://www.toonippo.co.jp/articles/-/2177131

そういえば、こんな感じの新型車両も検討されているそうですね。青い森705系?になるのかな?

でも青い森703系も十分観光(というか団体専用列車)に使ってますからね……普通に青い森703系追加増備とかな気もします。

まとめ

今回のダイヤ改正をまとめると、よりターゲットを絞った改正ですね。

コロナ前は三セクにしては珍しく黒字経営だった青い森鉄道。今後も面白い列車をバンバン運転してほしいですね。

最後までご覧いただきありがとうございました。

プレスリリース : https://aoimorirailway.com/wp/wp-content/uploads/2025/12/afef24f59c9c14e84787b394136c2a26.pdf

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こづるしんでん
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