【悲願のSuica導入!】しなの鉄道2026年3月ダイヤ改正with北陸新幹線

ダイヤ改正発表当日、ライブ前日でそれどころではなく情緒がありませんでした、びゅうです。京セラドーム大阪、で何があったのか伝わる「同僚」さんがふりとれ読者に果たして何人いるのかは知りませんが、おそらくこの記事が世に出る頃には既に魂を置いてきていると思いますのでせめて意識があるうちにこの前文だけでも仕上げようとしている次第です。

長野県、北陸新幹線開業に伴う並行在来線の受け皿として第三セクター鉄道のしなの鉄道。例年JR各社と同日にダイヤ改正を実施しているのですが、次回2026年3月、非常に大きな動きがあるのでご紹介していきます。

スポンサーリンク

Suicaサービスイン日正式発表!

https://www.shinanorailway.co.jp/news/a8306f356033ccca0ca57dbff1fea9d7c87599db.pdf

かねてより発表されていたしなの鉄道への交通系ICカード導入。今回ダイヤ改正当日の2026年3月14日のサービスインが発表されました。

エリアはしなの鉄道線軽井沢〜篠ノ井間と北しなの線長野〜妙高高原間。間に挟まるJR信越線篠ノ井〜長野間は先んじて2025年3月からSuicaエリア入りしており、文字通りしなの鉄道全線で使用できるようになります。またSuica首都圏エリアと相互利用ができるため、東京方面から中央線、篠ノ井線経由でしなの鉄道までSuicaで乗ることも可能になる模様です。てことは伊豆急とかからも……?

その他軽井沢、小諸、上田、屋代の主要4駅(現在クレジットカード対応している駅)及び長野駅しなの鉄道きっぷ売り場、豊野の6駅ではSuicaの新規発行に対応します。無記名式だけでなく、記名式のMy Suica、そしてSuica定期券にも対応するという大盤振る舞い。地味にJR東日本以外でMy SuicaやSuica定期券を発行できるのは東京臨海高速鉄道、東京モノレールに次ぐ3社目であり、かつ東京臨海高速鉄道はりんかいSuicaという自社オリジナルSuicaのため、勇退が発表されたあのペンギン柄のSuicaで出せるのは東京モノレールについで2社目ということになります。

モバイルSuicaも対応

https://www.jreast.co.jp/press/2025/20251215_ho02.pdf

そしてこのご時世ということもあり、モバイルSuicaでの定期券発行にも対応。しかも自社線内完結でも発行が可能です。これも東京モノレールに次いで2社目という地味にすごい快挙です。そもそもPASMOではなくSuicaを導入している私鉄各線は自社線内完結の定期券がSuica非対応というところが多いんですよね。

言うまでもなくこれまで定期券は磁気だったしなの鉄道。一足飛びに先進的になりました。

スポンサーリンク

IC運賃も導入、必ずきっぷより安く

JR東日本は2026年3月14日、ダイヤ改正同日に運賃改定を実施し、値上げの他、10円未満の消費税の転嫁方法を四捨五入から切り上げに変更します。これによってきっぷの10円単位運賃が必ずICの1円単位運賃を上回るまたは同額になることになります。この変更がしなの鉄道においても実施されることになりました。

既にしなの鉄道は運賃改定の申請の認可を受けており、ICの1円単位運賃がこの際設定されています。これまでも「ICより安いからこの区間はきっぷ買おう」という人はそう多くなかったと思いますが、今後は必ずICの方が安くなるということでICカードへの移行はこちらでも一気に進みそうです。

その他、お得なきっぷ改廃など

しなの鉄道では、現在も回数乗車券の発売が継続しています。こちらについて、Suica導入のタイミングで発売を終了すると発表されました。その他、往復乗車券や企画乗車券扱いとなる6枚綴りの回数券の「千曲川きっぷ」、そしてフリーきっぷの「軽井沢・長野フリーきっぷ」についても発売を終了するとのことです。

このうち「軽井沢・長野フリーきっぷ」についてはデジタルチケットで代替商品を発売するとのことですがそちらの詳細は発表されていません。ただ、しなの鉄道線内(軽井沢〜篠ノ井間)との表記があり、長野まで行けなくなるのではないかと少々懸念しております。

また、Suica発行に対応する上述6駅以外の各駅では有人窓口でのきっぷの発売を終了する他、別記事に出しましたがクレジットカードでのきっぷ購入サービスも終了するとのことです。

「ダイヤ改正」は?

https://www.shinanorailway.co.jp/news/00c2ab371fabbacb29fb08a0da5f38d35543decd.pdf

ダイヤ改正の話だというのにさっぱりダイヤについて触れていませんね……。ということでここからは肝心のダイヤ改正についての話題です

まず夕方時間の下り列車について、戸倉〜長野間で1本の増発、上田〜戸倉間で1本の区間延長が行われます。更に上下計5本の列車について、平日のみの運転から毎日運転への変更が行われ、土休日の増発となります。内訳は上田〜長野間と長野〜豊野間で1往復ずつに加え、長野から小諸の上り1本です。逆に毎日運転から平日のみ運転に変更になる列車もありますが、長野から戸倉の上り1本だけなので全体的には増発基調です。また、土休日の小諸〜長野間2往復と戸倉から長野の下り1本について、2両編成から4両編成への増結も実施されます。

加えて、115系のSR1系への置き換えも実施されますが、単純な置き換えでは3両から2両への減車となるところ、上下合わせて5本(うち3本は土休日運休)についてはこちらも4両への増結が実施されます。一方で3両から2両への減車も発生はしており、こちらも上下合わせて5本が対象となっています。

これとは別口ですが、土休日運休の特別快速、及び長野から戸倉の上り普通列車1本ずつが6両から4両に減車されます。土休日運休の特別快速、そうしなのサンライズです。2024年10月以来長らく4両への減車措置が続いていましたが、ついにこの措置が所定になるそうです。

しなのサンライズ返却間合いの戸倉行き。こちらも4両に。

あとは軽井沢駅での上り新幹線への接続について、夕方のあさま626号への接続がしなの鉄道側の時刻繰り下げで4分短縮され、11分から7分に改善されるそうです。7分って軽井沢駅で切符買う場合結構タイトな時間な気もするんですがどうなんですかね……。軽井沢駅のみどりの窓口は万年混んでるし。

JR側のダイヤ改正についてやろうと思ったら……

https://www.jreast.co.jp/press/2025/nagano/20251212_na01.pdf

ついでといってはなんですが、長野地区のJR側のダイヤ改正についてもかいつまんで見ていきましょう……と思ったら今回長野エリアはめっちゃ内容が少ないですね。

ということで長野エリアのJRの情報はこちらへちさんの記事をご覧ください。

丸投げして終わりです。なんだこれ。

北陸新幹線くらいは書きます

https://www.jreast.co.jp/press/2025/20251212_ho02.pdf

といっても北陸新幹線も今回ネタはそう多くないんですけどね。「かがやき」について下り7本上り4本が所要時間を1分から最大3分短縮するそうです。これに加えて下り敦賀行き最終列車の「かがやき517号」については発車時刻の繰り下げも行うことで、発車が20時台(というか正時)になるそうです。たかだか数分でもこれは中々インパクトのある変更ですね。

自分で撮ったE7系の中から適当に発掘してきた

この他、東北・上越新幹線で実施される最終列車の時刻繰り上げは北陸新幹線では実施されないとのこと。北陸新幹線の最終列車は現行通り東京22:08発「あさま633号」です。驚いたのは現行ダイヤでは長野行きより越後湯沢行きの方が20分も遅いことでした。この越後湯沢行き最終「たにがわ417号」は16分の繰り上げが実施され、差は4分にまで縮まるとのこと。

まとめ

ということでしなの鉄道へのSuica導入とそれに関わる様々な制度変更を見てきました。個人的にはモバイルSuica定期券の自社線内単独対応がまさかの東京モノレールに次ぐ2社目ということでかなり先進的な対応になったことに驚いています。

あと本文では触れていないのですが、運行情報の確認について、26年1月以降JR東日本の「どこトレ」での確認が可能になるそう。これも私鉄で対応している線区はあまりない印象なので驚きでした。

会社発足から数えればそろそろ30年。車両共々、いよいよしなの鉄道の近代化も完成しそうです。

おわび

ダイヤ改正記事がダイヤ改正発表から1週間以上経ってるのはどういう了見なのでしょうか……。本当にすまんと思っている。如何せん本業のプロデューサー業が忙しく(意訳:京セラドーム大阪に魂置いてきた)(意訳の翻訳:アイマスMOIW2025最高でその事ばかり考えてた)執筆がままなりませんでした(篠澤広)。

旅マス
プレミアムが満席御礼だったひのとり

最後に関係ない話ぶっ込んでしまいましたね……。申し訳ありません。

この記事を書いた人
びゅう
びゅう
仙台支社→東北本部→福島事業本部
動きが目まぐるしい…

コメント  ご意見やご感想等お気軽にどうぞ。

タイトルとURLをコピーしました