
こんにちは。こづるしんでんです。
仙石線の個性豊かな車両たちを紹介する、仙石線車両図鑑。今回は一足先に引退してしまった、205系3100番台M4編成を紹介していこうと思います。
概要


M4編成は、205系3100番台の4番目の編成となっています。
あおば通方から、クハ204-3104、モハ204-3104、モハ205-3104、クハ205-3104の4両編成です。
転入元は?

仙石線の205系の4番目に宮城野に転入した編成で、2002年11月27日に転入しています。
転用元は、あおば通方から、サハ205-37(ヤテ19編成)、モハ204-62(ヤテ21編成)、モハ205-62(ヤテ21編成)、サハ205-42(ヤテ21編成)です。
郡山工場で転用改造が行われました。ATACSが搭載されており、ID-04が振られています。
特徴は?

全車山手線から転用されているので、ドア窓の大きさは小さいタイプのものになっています。前照灯はLED化されている他、霜取りパンタグラフの設置はありません。
ちなみにこの編成は205系3100番台で初めてLED灯へと交換を行ったそうです。(一応最初に交換したのはM10編成ですが、試験的な意味合いが強かったのか今はHID灯に戻されています。)

また、石巻方クハ205-3104に2WAYシートを搭載していて、快速運転時を中心にクロスシートになっていました。(現在はロングシートに固定)
そのため、塗装も2WAY車専用のものになっており、赤(石巻)、橙(松島)、紫(塩釜)、緑(仙台)と、1両ごとに別の色になっています。
それぞれの号車の色の意味

で、2WAYシートを石巻方クハに搭載している編成は、青と水色の通常色ではなく、1両ごとに違う色の帯をまとっています。沿線の地域がモチーフになっています。
・クハ205-3104→「石巻」・赤色:石巻市花のツツジをイメージ
・モハ205-3104→「松島」・橙色:松島の朝日/夕日や紅葉をイメージ
・モハ204-3104→「塩竈」・紫色:塩釜港に水揚げされる魚をイメージ
・クハ204-3104→「仙台」・緑色:杜の都仙台やケヤキをイメージ
まあ他の線区の205系だっていってもばれなさそうのが何個かありますね。ちなみにドアの脇に図にあるようなステッカーが貼ってあります。
沿線を意識した塗装となっているので、ぜひE131系にも引き継いでほしいところですが……さすがに無理でしょうね。
廃車済み


なお、2024年4月18日に郡山総合車両センターへ廃車回送され、4月20日付で除籍されました。
5月ごろに鶴見線のT13編成と共に撮影会を行ったのち解体され、現存しません。
205系3100番台では震災廃車を除くと初の余剰廃車で、当時はかなり衝撃を受けたのを覚えています。
確か廃車説の根拠が石巻側の連結器が自連のままだったから……だっけ。もう廃車されたので仕方ないですね。
M4編成廃車説の当時の根拠:石巻側の連結器が交換されていなかったから
そもそも205系3100番台は郡山への配給時に機関車に配給される都合上、検査入場前に両側の先頭車の連結器を交換しますが、M4編成の時は入場時に使う連結器しか交換していませんでした。
そのため、戻ってこない =「廃車になる」と推測されていました。
まとめ
ということで、M4編成を紹介しました。
次回はこちらも唯一の形態のM5編成。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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