
こんにちは。こづるしんでんです。
仙石線の個性豊かな車両たちを紹介する、仙石線車両図鑑。今回は205系3100番台M3編成を紹介していこうと思います。
概要


M3編成は、205系3100番台の中で3番目の編成となっています。
あおば通方から、クハ204-3103、モハ204-3103、モハ205-3103、クハ205-3103の4両編成です。
ちなみに205系運転開始までに用意されたのは、M1、M2、M3の3編成で、この3編成で2002年11月5日に営業運転を開始しましたとさ。しかもM5編成までは2WAY色の車両が増えたので、M6編成がやってくるまでは通常の色の205系の方がレア、というちょっとおかしな事態になっていたそうです。
転入元は?

仙石線の205系で3番目に宮城野に転入した編成で、2002年11月03日に転入しています。
転用元は、あおば通方から、サハ205-35(ヤテ18編成)、モハ204-53(ヤテ20編成)、モハ205-59(ヤテ20編成)、サハ205-36(ヤテ18編成)です。
郡山工場で転用改造が行われました。ATACSが搭載されており、ID-03が振られています。
ちなみにM3編成の両先頭車の種車であるヤテ18編成。4号車と7号車はM3編成になっていますが、実は5号車と6号車のモハユニットはM1編成に転用されています。編成構成は変われど、おなじ編成を組んでいた車がまだ顔を会わせているんですね。
特徴は?

全車山手線から転用されているので、ドア窓の大きさは小さいタイプのものになっています。前照灯はLED化されている他、霜取りパンタグラフの設置はありません。

また、石巻方クハ205-3103に2WAYシートを搭載していて、快速運転時を中心にクロスシートになっていました。(現在はロングシートに固定)
そのため、塗装も2WAY車専用のものになっており、赤(石巻)、橙(松島)、紫(塩釜)、緑(仙台)と、1両ごとに別の色になっています。
なお、LED灯かつ2WAY色の編成って、実は現存する仙石線の205系ではM3編成のみとなっています。判別しやすいですね()
SIVの違い?

で、前回話したM1編成・M2編成・M19編成はSIVが新製されているが、それ以外の大多数の編成は103系のSIVを流用している、って話があります。これについてちょっと解説していきます。
SIVは日本語では「静止形インバータ」と名前がついている機械で、架線の電気を低圧にして補助回路(空調とか照明とか)に供給する装置です。
205系ではモハ204に搭載されており、新製時はMG(SIVよりちょっと古い)を搭載していましたが、いろいろあって山手線の編成では3両あるうち、1両のモハ204のMGが撤去されることになりました。
で、話題は仙石線に移ります。実は、仙石線の103系ではMGからSIVの更新が行われていましたが、その後比較的すぐ205系に置き換えられることになりました。しかしせっかく更新したSIVがもったいないということで、103系に搭載していたSIVを205系3100番台に移植したのです。
なお、M1・M2編成のSIVが新製されているのは運用離脱して部品が取れる103系がいなかったからです。また、M19編成に関してはもともとMGを搭載していましたが他の205系と差異を少なくするため、またSIVを流用できる103系がいなかったためSIVが新製されました。
まとめ
ということで、LED前照灯かつ2WAY色という、唯一の形態のM3編成を紹介しました。
次回は一足早く引退したM4編成について紹介します。

最後までご覧いただきありがとうございました。




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