
どうも、ライターのスギです。この間、知り合いの人物からこんなことを聞かれました。
「長距離のきっぷってどう買うの?(超意訳)」
その場で行き先とかを聞いた上で軽く教えたのですが、「案外知らない人も多いかも?」と思ったので、記事にすることにしました。というわけで、今回の記事では長距離のきっぷの買い方をいろいろ紹介していこうと思います!本日もよろしくお願いします!
ネット予約
さて、まずは今流行りのネットでの購入です。数年前から、JR各社はネットでのきっぷの購入を強力に推し進めています。そんなネット購入ですが、各社でサイトが異なりますが、今回はJR最大手のJR東日本の予約サイト、「えきねっと」での買い方を見ていこうと思います。
会員登録・ログインをした上で、トップ画面で希望する検索条件を入力します。なお、えきねっとではJR東日本以外のJR線のきっぷを買うことも可能です。
次に、候補として表示された列車・経路の中から、希望するものを選択します。途中駅で乗り換える列車の発車時刻が、希望のものと異なるときは、この後の画面で変更することができるため、一旦は利用する経路と同じものを選びます。時間が違っていてもなんとかなりますから進めましょう。
次に、各列車で利用する設備を選びます。自由席とか指定席とかですね。自由席であれば、利用日と区間が同じであれば時間が異なっていても問題ありません。ただ、指定席の場合は利用する列車を確実に選択し、間違いないようにしましょう。利用列車の変更は、時計マークの表示されているところから変更できます。その後は、支払いなどをしましょう。また、新幹線eチケットを利用する場合はICカードの紐付け操作も必ず行なってください。
チケットレス乗車の場合はここまでの手続きで完了ですが、紙のきっぷを利用する場合は受け取りをする必要があります。
受け取りですが、気をつけないと普通に詰みます。
どういうことか説明しましょう。えきねっと、JR全線のきっぷを予約することはできますが、どこでも受け取りができるわけではないのです!これは、えきねっとに限らず、どの会社のネット予約サービスも同様です。えきねっとの場合、受け取りができるのはJR東日本・JR北海道全域の指定席券売機・みどりの窓口のほかは、
JR西日本の北陸新幹線停車駅と七尾駅・和倉温泉駅、JR東海の指定席券売機に限られています。これ以外では一切受け取りができません。つまり、きっぷを予約してあるのに受け取ることができないのです。そのため、利用前までに受け取りをすることができるのかを把握して購入する必要があるため、注意が必要です。また、えきねっとではJR東日本以外の駅での受け取りができない商品もあるため、この点も注意が必要です。
指定席券売機
次に、指定席券売機です。指定席券売機と言っても、大きくわけて2種類あります。まず一つ目が、通常の指定席券売機。基本的に操作の全てを利用者が行います。二つ目が、数年前から各地に配備されている「話せる指定席券売機」と呼ばれるものです。これは、その名の通りオペレーターと通話しながらきっぷを購入できる指定席券売機です。それぞれ見ていきましょう!

指定席券売機
まずはノーマルの指定席券売機です。
各社で呼び方が微妙に異なり、JR西日本・JR四国では「みどりの券売機」と呼んでいます。
この機械では、先ほども書いたように、操作の全てを利用者が行います。券売機のタッチパネルに表示されたメニューを押下して、自分の利用したいサービスを選んでいきます。

最もオーソドックスなメニューは「乗換案内から購入」です。これを利用すると、発着駅、経由駅、出発時刻または到着時刻、新幹線利用の有無などを選択して、経路の候補をいくつか出すことができます。その経路の中から、自分の利用したい経路を選択してきっぷを購入するというものです。普通列車と特急列車、新幹線を跨いで利用したいときにはこのメニューが最も使いやすいです。
また、指定席メニューや、自由席メニューからは特急列車や新幹線の自由席・指定席のきっぷを購入することができます。ただし、駅によって違いはあるものの、指定席・自由席の各メニューから選択できる列車は限られていることがあるので、その場合には「乗換案内から購入」のメニューを利用して購入することになります。
また、すでに指定席券や特急券を持っており、乗車券だけを書いたいというような場合には、「・おトクなきっぷ・乗車券・株主優待」のメニューから乗車券のみを購入することができます。また、このメニューからはフリーきっぷなどのさまざまな割引きっぷも購入することができます。各割引きっぷの詳細などは各社HPを参照してください。
また、実際の操作について気になる方は、以下のJR公式ページにアクセスしてみてください。
話せる指定席券売機
次に、話せる指定席券売機です。
こちらも各社で呼称が異なります。
社名 | 呼称 |
JR北海道 | 話せる券売機 |
JR東日本 | 話せる指定席券売機 |
JR東海 | サポート付き指定席券売機 |
J R西日本 | みどりの券売機プラス |
JR四国 | みどりの券売機プラス |
JR九州 | なんでも私に聞いてください!ど〜ぞ |

基本的には指定席券売機と同じメニューが並ぶのですが、オペレーター呼び出し用のボタンがタッチパネル上に用意されています。このボタンを押すことで、コールセンターのオペレーターと通話しながらきっぷを購入することができるのです。この券売機では、通常はみどりの窓口でしかできない一部の手続き(学割乗車券の購入や乗車券の変更)もすることができます。また、「乗換案内から購入」のメニューでは表示されないような若干複雑なルートでも、オペレーターの操作で購入することができます。このように、できることがかなり多い便利な機械です。
しかし、弱点ももちろんあります。それは、なかなかオペレーターにつながらないこと。繁忙期には、繋がるまで10分以上待たされることもよくあるので、この点は注意が必要です。
窓口
一番なんでもできる購入方法です。

主な駅に設置されている「みどりの窓口」で長距離の乗車券を購入することができます。当然に指定席券も購入できます。また、知識が豊富な係員と相談することも迷惑とならない範囲で可能なため、最適なルートを導き出すこともできます。また、学割などの割引乗車券も購入することができます。あまりに万能すぎるため、特に書くことが思いつきません() 欠点があるとすれば、設置されている駅が少ないことでしょうか。また、指定席券売機等で扱えない手続きや、機械の苦手な利用者が、数少ない窓口に殺到するため、かなりの時間待つことも想定されるでしょう。実際に、8月に訪れた博多駅では20分ほど待たされました。
そして、公式に言及されることは少ないものの、一部の駅に設置されている「POS窓口」と呼ばれる窓口でも長距離の乗車券を買うことができます。ただ、指定席を管理するサーバーに接続されていないため、特殊な取り扱いをしている一部の駅を除いて指定席券は購入できません。ついでに都市部にはほぼありません。基本的にローカル線にポツポツ存在する感じですので、あまり当てにできないかもしれません。
終わりに
さて、皆さんのお役に立つことはできたでしょうか?制度が複雑怪奇で購入方法も複雑なところがある乗車券ですが、可能な限り噛み砕いてわかりやすく解説してみました。ただ、複雑とは言っても、ネット予約も年々改善されているほか、指定席券売機についても新型のMX-V10型と呼ばれる機種の導入が始まったほか、10月以降には既存の指定席券売機の改修も行われるとのことで、多少買いやすくなるのではないでしょうか?皆さんもぜひきっぷを買って旅に出てみてください!Have a good trip!!
ちなみに、どの駅にどんな種類の券売機や窓口があるのかは、このサイトで検索すると便利です。ぜひ試してみてください。路線名からの検索や、駅名での検索が可能です。
リンク先のページでは、指定席券売機をMV、話せる指定席券売機をAMVと表記しています。また、多機能券売機では長距離乗車券は購入できません。

- 2025年9月19日記事きっぷを買って旅に出よう!長距離乗車券買い方講座!
- 2025年9月11日記事Youは何しに東金へ?赤い6両編成が東金線にやってきた!
- 2025年8月23日記事2025秋の臨時列車速報!〇〇とは今秋でお別れ!?
- 2025年7月29日JR東日本実際どうなの?E259系のグリーン車に乗ってきたレポ!
コメント ご意見やご感想等お気軽にどうぞ。