【廃車になっても大丈夫?】ED75の今後を考えてみた

こんにちは。こづるしんでんです。E131系がついにやってきて、試運転も始まりましたがその陰でカシオペアや一部のELなどがどんどん引退してっています。ちょうど世代交代の時期なんだなと思いつつ、ED75もまだ残るだろと信じていましたが、まあ無理でしたね。

今回は、そんなED75が本当にいなくなるのか、いなくなっても大丈夫なのかを考えていきます。

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本当にいなくなるの?

まずは、巷で噂されているED75が秋田へと廃車回送されるという噂が本当なのか、今更ながら考えていきましょう。

「ラスト撮影会」の開催

ED75が所属する仙台車両センターでは、月に一回程度ED75の撮影会が行われてきました。しかし、8月下旬の8/23・8/24の撮影会のホームページに怪しい文言が書いてありまして……

また仙台車両センターで開催する最後のED75交流電気機関車の撮影会となっております。最後の雄姿を収めることできるこの機会にぜひお楽しみください!

そうです。仙台車両センターで行う最後の撮影会と明言されています。つまり、もう遠くないうちに(おそらく9月中に)ED75が仙台を離れてしまう、ということが暗に示されているのではないでしょうか。

EF81の到着

また、先日に尾久からEF81-81とEF81-80が回送されてきました。

仙台にカシオペア以外でEF81が来るのは何かの転属回送かED75の秋田入場なので……

最近仙台の電車で転属するものがある、という噂も聞きませんし、ED75が廃車回送されるという説の補強にもなりました。

なんでEF81が2機来たの?

では、今回の謎ポイント。なぜEF81は2機も来たのでしょうか?

普通に考えて1機ずつ秋田まで運ぶと思うんですけど……

一応過去に、E493系がED75x2を牽引したことがあるので、EF81でED75を一気に配給できると思うんですが……

現地で確認されたのは、EF81-81とEF81-80が仙台に揃ったこと。最初に思うのは「2機でED75をまとめて牽くため?」という疑問ですが、重量を考えると事情は少し違います。

配給列車の重量

  • ED75 × 2両:65t × 2 = 130t
  • EF81自重:約 100t
  • 合計230t

これだけの重量なら、EF81のカタログスペック(10‰勾配で1,200t牽引可能)からして、1機でも十分に牽引可能です。つまり、牽引力不足で重連にしたわけではありません。

ではなぜ2機?

結論として、2機揃ったのは牽引力の問題ではなく、回送効率と冗長性の確保のため。重量的には1機でも十分でしたが、現場の都合を考えると2機体制で、1機ずつ秋田に送るのが最適だった、と考えられます。

あとは無動力状態の機関車2機を配給するっていうのもなかなか聞きませんしね。

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観察してきた

ということで、ED75の姿を拝みに仙台車両センターまで行ってきました。

その成果がこちら

えっとですね。前にちょうどE721系がいてきれいに見えませんでした。

おそらくED75-759だと思います。ED75-758はちょっと見つからず……車庫の中にでもいたんでしょうかね

ED75がいなくても大丈夫?

では、ED75がいなくなっても大丈夫かについて考えていこうと思います。

工臨

GV-E197系:いけたま電鉄 – 投稿者自身による著作物, CC0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=141264524による

キヤE195系:筆者撮影

まずは工臨から。主にレールを運ぶものと、バラスト散布を行うものの2種類あります。

昔は両方ともED75が担当していましたが、今では事業用気動車に置き換えられています。

配給

提供:鉄道ファンの待合室
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次に配給。これもかつてはED75の十八番でした。
交流区間を走れない仙石線の205系や仙山線を登れないキハ101系が郡山総合車両センターへ入場するとき、仙台から牽いていくのはいつもED75。
赤い車体に引かれてのんびりと走っていく姿は、地元ファンにとっては「日常の非日常」のような存在でした。

しかし今はどうでしょう?205系は最近は宮城野車両センターで検査を行っていて、配給の頻度自体が下がっていますし、実際に牽く役もE493系やGV-E197系にシフトしつつあります。特にGV-E197系なら非電化区間も含め石巻〜小牛田〜仙台〜郡山の間を機関車の付け替えなしで運びきれます。

ED75牽引の配給・工臨の頻度も下がってきている今。必要な時に借りてくればいい、と考えると、仙台にはもう機関車は配置されないのでしょう。

9月2日の廃車回送

色々と考えてきましたが、何とこの記事を公開した当日に、ED75の廃車回送が仙台にやってきました。

廃車じゃないといいな、入場だといいなと思っていましたが、ED75に刺さっていた札を見ると、

ちょっと画質が粗いですが、

廃車回送

土崎駅到着のうえは

秋田総合車両センターに回送

と書いてあることがわかります。やはりED75はもう仙台には戻ってこないんですね。

せめて保存してほしい……と思いますが、すでに大宮の鉄博にはED75-775が展示されています。今仙台に残っているED75-758,759は両方とも近いうちに解体されてしまいそうですね。

まとめ

ここまで見てきたように、ED75は確かに「いなくなる」可能性が極めて高そうです。
最後の撮影会の案内文に、尾久からやってきたEF81の存在。
そして工臨や配給といった現場運用でも、既に代替手段は揃ってしまっている……。

では「ED75がいなくなったら困るのか?」と問われれば、答えは残念ながら「大丈夫」。現場は問題なく回ってしまうのです。むしろ「まだ残っていたのが奇跡だった」と言った方がいいかもしれません。

2025年9月、ED75は本当に仙台を去るのでしょうか。
いずれにせよ、「いなくなっても大丈夫」ではあるけれど、「いなくなったら寂しい」。
そんな存在感を残して、彼らは歴史の幕を下ろそうとしています。

ED75、ありがとう。

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こづるしんでん
こづるしんでん
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