
どうも、久しぶりに北総線に行けることになって大歓喜している中沢です。
京成グループに属し、京成線を介して都営線や京急線などと直通を行う「北総鉄道」そしてそれにくっついている、かつて住都公団(現・UR)が運営していた鉄道事業の受け皿「千葉ニュータウン鉄道」…それらの車両たちを形式別にわかりやすく紹介していく「北総公団車両図鑑」。マジでお久しぶりの北総公団車両図鑑ですね。1ヶ月半ぶり。
さて、前回は「北総7250形/7260形」についてお送りしました。
今回も過去車両から、本日の日付にちなんで「北総7150形」についてお送りします…(これがやりたくて投稿時間も7時15分にあわせました。鳥がちゅんちゅん鳴いとるわ。)
7150形の特徴

7150形は、いわゆる”北総Ⅱ期線”(新鎌ヶ谷〜京成高砂)の開業時に京急から1000形(初代)を譲渡してもらい、それを塗り替えて改番したものです。当時は四両編成を2つ連ねたもの(運用上は繋げて八両として扱っていた)と八両編成が存在し、前者はその後ドアに彩色が施されました(後述)。
前面

京急1000形(初代)に北総カラー(北総ブルーと北総ライトブルー)をあしらった感じですね。これ以上言えることがありません。
ところで…調べて出てきた画像、ベースの色が銀色っぽいものと白っぽいものに分かれているんですよね。何が違うんだろう…ただの写りの差なのかな…?←写りの差でした。もし疑問に思っている方がいたら銀色が正解だと思ってください。
側面
側面は紺色(北総ブルー)の帯だけが巻いてあり、水色(北総ライトブルー)は巻いてありません。珍しいですね。ちなみに現行車両では窓と同じ高さについている車番や社名のプレートは上側についていたみたいです。
機器類
直通先から直通先への譲渡車であるため、恐らく京急1000形(初代)と仕様は同じと思われます。京急1000形(初代)の制御方式は抵抗制御で、設計上の最高速度は時速120km。実際の運転時の最高速度は110kmだったみたいです。
車内

どうやらこちらも北総への譲渡にあたって変更は施されなかったとのことなので、京急1000形(初代)の情報を記載させていただきます。
全車ロングシートで、座席は青色のようです。床は緑がかっており、車内案内表示装置は設置されていません。いかにも「昔の電車」って感じの雰囲気ですね。
最大の特徴「カラードア」
さて、北総7150形における最大の特徴…それが「カラードア」です。

これは7158編成において試験的に採用された塗装で、ドアの色が一枚ずつ異なる色に塗られています。
どこで見ることができたの?

7150形は北総・公団線とその直通先(京急、都営、京成線)で見ることができましたが、1998年1月をもって引退。一度有志によって香川県のローカル鉄道「ことでん」に譲渡された京急1000形を北総カラーに塗り替える計画が発足し、クラウドファンディングも行われましたが…惜しくも目標額に到達せず、計画は頓挫となりました。
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さて、そんな7150形ですが模型がございます!しかもカラードアと通常塗装の2種類が存在!
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結論
カラードアが特徴的な”京急1000形の色違い”7150形。既に運用を終了しているほか資料も少なく、これから推すには難しいかもしれない車両ではありますが…この記事を通して少しでも興味を持っていただけたら北総オタクとして嬉しいです!

- 2025年7月15日北総鉄道/住宅・都市整備公団【特徴的なカラードア】北総公団車両図鑑#09「北総7150形」
- 2025年7月14日関東甲信越【千葉急行電鉄】京成系列路線図鑑 #07「千原線」
- 2025年7月13日関東甲信越【千葉のメインライン?】京成系列路線図鑑 #06「千葉線」
- 2025年7月12日北総鉄道/住宅・都市整備公団【統一駅舎】北総Ⅰ期線の「駅色」について考えてみようのコーナー
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