スポンサーリンク

【サンライズ】285系の後継はどうなるのか

登場から四半世紀が経過し、車体に傷みが出てきているサンライズ瀬戸・出雲こと285系。
今回は285系の後継を考えてみたいと思います。

1.285系の現状

運用面

285系は普通鋼製車体であり、所々塗装が剥がれ内部に水が溜まったりしているところがSNSなどで上がっているのが実情です。

足回りも連日片道800kmの大部分を高速走行しているためそれなりに負荷がかかっているはずです。足回りが223系1000番台の高速化仕様というだけあり、更新時期に差し掛かっていることは確かです。2013年から16年にかけて予備パンタ増設、車体の再塗装、乗降口LEDの更新等の更新工事が施工済みです。

また、285系は0番台3本をJR西日本、3000番台2本をJR東海がそれぞれ保有し、通常は上下の出雲及び瀬戸の運用4、出雲市の後藤総合車両所予備1という割り振りとなっています。ですが、予備編成7両単独でサンライズ出雲91号/92号が運行される繁忙期には予備編成が0本となり、1編成でも故障が起こると運休になってしまいます。常時崖っぷちの状態で26年耐えているのです。

内装面

大手住宅メーカーのミサワホームとJRが共同開発したこともあり、他車には見られないような清潔感や無機質な車内という寝台特急のイメージを打ち破るような木目調の壁など、客車から快適性を全力で上げた甲斐あって今でも清潔感が保たれています。
前述の更新工事の際は壁紙を張り替え、貫通扉取り替え、JR西日本特有の注意喚起用の黄色テープを階段や乗降口、貫通路に貼る程度で済んでいます。ですが、ノビノビ座席にコンセントが、編成全体にフリーWi-Fiが無いなど不便さがある為現代化が必要だと感じます。

2.需要と輸送人員

JR東海が発表した2023年12月28日~2024年1月4日の東海道本線静岡~浜松間におけるサンライズ瀬戸・サンライズ出雲の輸送量は約5000人であり、2018年を上回っています。これは個室で移動したいという需要の増加や混雑が激しい東海道新幹線を避けるという需要があると推測できます。

現状、サンライズ瀬戸・出雲の収益性はお世辞にも高いとは言えませんが、土日の利用は安定しています。平日の利用がもっと増え、年平均乗車率が黒字を安定して維持できる70~80%で安定すると後継車両の開発、投入に期待できるのではと思われます。

3.次世代には何が求められるのか

285系の後継として求められるであろう事項と性能をまとめました。
・130キロ運転対応
・伯備線及び上野東京ライン対応

(勾配対策)
・整備が簡略化できる仕様
・定員増加

一昔前に騒がれていたJR東日本・JR東海とJR西日本でのマスコン形状の違いについては、左手ワンハンドルのHC85系がキハ85系時代と変わらず大阪ひだの運用についている時点で、両手2ハンドルが基本のJR西日本もある程度許容していると考えられますので今回はこの問題をクリアしたと仮定します。

事実として挙げられるのが、JR東海とJR西日本はかなり前向きな姿勢を見せているということです。JR東海には熱海~米原間の運賃収入が自動的に入りますからね。2023年6月のJR西日本株主総会にて117系WEST EXPRESS銀河とともに

「老朽化しているが出来る限り長く運用していきたい。人気が続くようなら後継車両も検討したい。」

との趣旨の発言がありました。これがどちらか一方だけに対してなのか両方に対してなのかは不明ですが…

215系の様に1階を潰して先頭車側に機器を集中配置しない限り、M車は床下機器を詰めまくるためどうしても平屋車となります。285系平屋車は騒音の観点からA寝台とはできず、個室を設けるスペースも無いためB寝台ソロとノビノビ座席となっています。

座席車のイメージ 381系やくもにて撮影

寝台特急という名に相応しいかというのはさておき、WEST EXPRESS銀河の様に通常の特急型より広めの座席車を設ければそれはそれで人気が出るのではないでしょうか。定員も増え、清掃の負担も緩和されて一石三鳥だなと思います。1日1往復で他の列車と比べて切符の販売できる枚数自体が少ないため、列車の定員を増やすかA寝台を増やして客単価を上げることは絶対条件となるでしょう。

また、真偽不明ですが285系は東京から上野間の坂、通称”神田峠”を登れないため尾久に回送できないとの話があります。東京到着後は高輪ゲートウェイ横の田町車両センターに回送されて留置されています。これを、登坂性能を確保してE26系カシオペア紀行やTRAINSUITE四季島の整美を行っている尾久に回送させることリネン交換や給水など車内整備を効率化できると考えています。東京駅到着後に折り返し準備を行い、逆方向へ回送させるよりは係員の負担は少ないのではないでしょうか。

車内については285系の思想を引き継ぎつつ、編成全体へのフリーWi-Fi配備、ノビノビ座席へのコンセント設置(USBポート)は流石にされると思います。

以上から予想される285系の後継の仕様は、

・機器配置と最高速度は285系とほぼ同じ
・登坂性能強化
・ワンハンドルマスコン
・A寝台増加or座席車新設で定員増加
・フリーWi-Fi設置
・各席1口ずつコンセント設置

という風になると思われます。
あくまでサンライズが残ると仮定したうえでの素人の予想でしかないので絶対に当たらないと思われます。本気にしないでください。もしよろしければ皆さんの考えをお教えいただければと思います。最後までご覧いただきありがとうございました。

参考文献

a RECK SEe様 285系I3編成リニューアルで気づいた点
http://iamreck.g2.xrea.com/ec285/i3renewal.html

抜け蔵様 285系「サンライズ出雲・瀬戸」シングルデラックス
https://nukezo.sakura.ne.jp/2023/12/02/285/

画像提供

series1700 381系やくも 座席の画像
Twitter:https://x.com/1700Series
YouTube:https://www.youtube.com/channel/UCmw3yY-KG6D_6PJpXj0PUkg

この記事を書いた人

Hazawa
Hazawa
中央線を追いかけています。
ミルクティーが大の苦手。

コメント

タイトルとURLをコピーしました