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中央線と混雑の壮絶な戦い

皆様こんにちは。羽沢です。今回は中央線、特に快速線と混雑にまつわる話をしたいと思います。


ご存じの方が大半かと思いますが、中央線快速は東京を起点とし、新宿、中野、三鷹、国分寺、立川、八王子などを通り、高尾・大月間を結ぶ路線です。住みたい街ランキングで毎年上位に食い込む吉祥寺をはじめ、荻窪、立川、八王子など東京のベッドタウンと都心を結ぶ路線であるため連日激しく混雑します。杉並区内で高架化工事を行っていた1960年代、用地取得の際に激しい反対運動に遭った国鉄は杉並区と「複々線化後も西荻窪、阿佐ヶ谷、高円寺を通過しない」という覚書を泣く泣く交わします。これが2024年まで続く混雑の一つの要因となるのです。

1.国鉄の努力

国鉄は1957年から中央線向けに101系を製造します。101系は「全電動車」とすることで旧型国電より加減速性能を高め、電車同士の間隔を詰めることが期待されました。

ここで国鉄はあることに気付きます。


10M0Tが走ったら
変電所終わる。

まさかこれに気付かないとは。そりゃあそうです。

その為101系が本領発揮することはありませんでした。1960年には一部が電装解除され6M4Tになってしまいます。

高度経済成長と共に輸送人員も増え続け、1965年には混雑率289%を叩き出してしまいます。1966年には営団地下鉄東西線が中野~高田馬場間で開業し、混雑率は274%まで落ちます。1969年には中野~三鷹間の複々線化が完了し、快速と各駅停車の分離運転が可能となります。ですが、前述の覚書によって中野三鷹間で快速が各駅に停車してしまい、遠近分離がうまくできなかったのです。

時系列が前後しますが、1967年には快速の上の種別、「特別快速」が運行を開始します。これも三鷹から先で追い抜きが出来ず、余計混雑に拍車がかかっています。

1981年にはより性能を高めた201系を投入しますが、ほぼ何も変わることはありませんでした。たらればですが、懲りずに201系でもストレート車体を採用したのは悪手だったと言えるでしょう。

2.JR東日本の努力

激しい混雑は国鉄が爆発しても一向に変わりません。JR東日本は一時期、中野~東中野間で快速線と緩行線の線路を入れ替え、京浜東北線と山手線のスタイルと同じ「方向別複々線」にしようとしていました。どうにかして緩行線に乗客を流したかったのです。残念ながらこれはコストの問題から実現しませんでした。

1993年には最早何なのか分からない種別、「通勤特快」を運行開始します。停車駅を高尾までの各駅(青梅線内各駅)と、八王子、立川、国分寺、新宿、四ツ谷、御茶ノ水、神田に絞ることで遠近分離を図りました。

字面から速そうとよく言われますが、通勤特快は速さに重きを置いてるわけではありません。でもそれでいいのです。郊外の客と三鷹~中野間の客を一緒に詰め込むと乗客.zipが出来上がってしまいます。それを防ぐのが通勤特快の役割です。また、通勤特快は最混雑時間帯に新宿を通る列車を設定していません。ここまで来ると快速だけで在線が一杯になってしまうためです。その為この時間帯は快速のみの運行です。また、はちおうじ4号からかいじ2号まで約1時間開いていますがその間、特急は1本も設定されていません。


2006年からはJR東日本の技術の結晶、E233系0番台が投入されました。E233系では拡幅車体が採用されたことで車内の圧迫感が軽減されました。2010年10月15日、全列車がE233系に統一され最高速度100km/h化、加減速性能向上によるダイヤの高速化が実行されました。

3.高架化&今後の展望

高架化された東小金井駅

1999年から三鷹~立川間の立体交差化が本格的に開始されました。2分間隔で走らせていた為、特に武蔵野市や小金井市などでは開かずの踏切化したものがいくつも存在したため、事業は急ピッチで進められました。2007年に線路が高架線に切り替えられたことで、国立、東小金井の上り線が2線に拡張され、「交互発車」の拡充が可能となりました。これでホームに溜まる乗客を今まで以上に効率的に裁けるようになりました。現在は豊田、立川、国立、国分寺、武蔵小金井、東小金井、三鷹、中野、新宿にて行われています。朝や夕ラッシュ時には下り線の新宿、三鷹、国分寺、立川にて交互発車が行われています。

東小金井駅 左から1・2・3番線

交互発車とは

交互発着、相互発着とも言う。
本線と副本線を交互に使用して空いている方にどんどん電車を突っこませることでホームの乗客をなるべく回収する方法。東海道新幹線も同じことをやっている。

さいごに

209系1000番台が2024年秋に撤退し、10月以降にグリーン車連結編成が運行開始するとの発表がなされています。そのあと閉塞間隔を今まで以上に詰められるATACSとホームドア整備による停車時間増大も待ち構えている中央線。これから見逃せない路線となるのは間違いないでしょう。今後も中央線の記事を書いていきたいと思いますので次回もよろしくお願いします。最後までご覧いただきありがとうございました。

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